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――それから数日後のこと。
「綾瀬さん、少しお時間いただけますか?」
あと数分で午前の仕事が終わり、昼休みになるという頃、思わぬ人物に声を掛けられて、ボカンと口が開いた。
もしかしたら、私を呼んでいるように聞こえたのは間違いで、後ろにいる誰かとか、もしくは空耳かもと思い、もう一度パソコンに目を向け、仕事を再開させる。
「あれ?聞こえませんでした?綾瀬さん、その歳でもうボケちゃってるんですね。可哀そうに」
私と話す時だけに発動する憎まれ口が聞こえて初めて、用があるのが私であることを理解する。
それにしたってもう少し可愛い言い方が出来ないかね、この男はッ!
「田中くんこそボケてるんじゃないの?もうすぐ昼休みよ」
そっちがその気なら、と応戦する私と田中くんはお互い笑みを浮かべて、バチバチと火花を散らす。
はたから見れば、ランチのお誘いでもしているのかと思う程、和やかな雰囲気に見************************
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