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・AOT夢小説です。
夢小説が苦手、好きでは無い、原作のイメージを壊して欲しくない方は進まないでください。
・兵長との夢です。
もちろんのこと、オリ主が出てきます(名前あり、容姿説明あり。)
夢小説ではありますが、主人公が形成されているので自己投影をして見ることは難しいです。
つまり、【代理型】の夢小説というわけです。
(あくまで、自己満で活動しています
公式等からの申し立てがあった場合即座に削除致します。)
──────845年
突如現れた超大型巨人によって、100年の平和は壁と共に崩れ去った
地上の逃げ惑う人をよそに、少女は空を舞う
何も写さぬ程暗く淀(よど)んだ瞳
神々しく光る金色の髪とは正反対の瞳だった
空を舞う姿はその美しさから、空飛ぶ女神と呼ばれるほどで。
この物語は、凍らせた少女の心を溶かすまでの小さなお話。
850年
あの超大型巨人の襲来から5年が経つ
少しずつではあるが街も活気を取り戻しつつある
ある夜開かれた訓練兵の卒兵式を木の上から静かに見守る彼女
5年前と同じ綺麗な金色の髪を風にはためかせ、新兵達を品定めするように全員じっくり見る
首席の少女の表情を見、関心したように頷くと木から飛び降り、どこかへ戻って行った
「おい、レイ!どこ行ってたんだよ」
レイ・デイア
調査兵団所属 第2緊急治療医療班 班長
冷静な判断力が武器であり、治療はいつも的確で素早い。
立体機動の腕前も精鋭を凌ぐほど
あの兵士長と互角かと思われる
『別に、新兵達を見てただけ』
医療室の扉を開けるやいなや、勢いよく喋りかけられる
毎回この時期は新兵を見に行ってるというのに毎回このような反応をされる
別に長居してきたわけでもないのだからそこまで気にする必要もないだろう
なんでアルドはここまで過保護なのか…
アルド・ルッカ
調査兵団所属 第2緊急治療医療班
第2緊急治療医療班では最年長
責任感が強く、その場をまとめる能力が高い
医療班では副班長のような役目を担い、主に配置場所の確認、指示を行う
「え、あ?あぁ、もうそんな時期か」
レイをそう言われれば、アルドはそういえばという顔をして気恥しそうに、ポリポリと後頭部を搔く
「良さそうなのいたか?」
『今回は面白そうな子が沢山いたわ』
そこから捲し立てるように喋るレイにふっ、とアルドは鼻で笑った
「今日はよく喋るな」
『なによ、いつも喋ってないみたいな言い方』
「実際そうだろ」
レイは必要最低限のこと以外はほとんど喋らない
仲間であるアルド達にもこうして喋ることはほとんどない
そんなレイが楽しそうに話すのは新兵について
なんだかんだで、彼女も仲間が増えるのは嬉しいのだろう
しかし、失う悲しみを知っているからこうして線引きをしているのだと思う
「調査兵団には、どれくらい入ってくれますかねー」
『あら、サラまだいたの?』
サラ・アイカ
調査兵団所属 第2緊急治療医療班
明るく、人当たりのいい性格から周りからの評判はとても高い
治療の際も、優しく声をかけ、落ち着かせることで安定した治療が可能
「今日大事故が起こった新兵の子達と、お話してたんです」
今日は新兵達が立体機動の練習中、ワイヤーを絡めて14人が巻き込まれる大事故が起こり、医療室の中は新兵達で溢れかえっていた
『あぁ、そうなのね。お疲れ様、もう戻っていいわよ』
「はい、おふたり共お疲れ様です!」
「ん、お疲れ」
パタパタと笑顔で自室へ戻るサラ
時計の針はいつの間にか夜の9時を指していた
「さて、俺も自室に戻るとするか」
『ええ、お疲れ』
「お前はまだ仕事か?」
『そうね』
自分の仕事机の上にはまだやらなければいけないものが大量に置いてあった
「さっさと終わらせて寝ろよ」
「寝不足で治療中上手く手が動かせないとかやめてくれよ」
『分かってるわよ』
少し前、大量の資料に目を通していつの間にか徹夜しており、そのまま治療をしたところいつも出来ていた治療が出来なくてこっぴどくアルドに怒られた経験がある
「じゃ、お疲れ」
『お疲れ様』
バタンッ、と扉の閉まった音を聞きボスッとソファに腰掛ける
昼間バタバタしていたこともあり、柔らかく弾力のあるソファに包まれていつの間にか、深い眠りに誘われていた
『』→レイ「」→その他