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──その頃。
少し離れた木陰のあたりで、
エマとレイが小声でひそひそと話していた。
> 「ねぇレイ……あれ、見て……」
「……見えてる。」
月明かりの下、
ノーマンとルーマリが静かに抱き合っている。
風がふたりの髪を揺らして、まるで映画のワンシーンのよう。
> 「うわ〜〜〜〜……なにこれ……いちゃラブだぁ〜〜〜!!」
「声抑えろ。バレるだろ。」
でもエマは口元を押さえながら、
嬉しそうにニヤニヤが止まらない。
> 「でもさ、なんか……よかったね、ノーマン。ずっと心配してたし。」
「……まぁな。命がけで助けて泣いて抱きしめて告白とか、
あいつ、ドラマでも撮ってんのかってくらい完璧だったけど。」
> 「ふふっ、確かに……!」
ふたりは思わず顔を見合わせて、
声を殺しながらも**クスクス**と笑い出した。
> 「……ねぇレイ。」
「なんだよ。」
「あの二人、いつか絶対正式にくっつくよね。」
「“いつか”どころか、“もう”じゃないのか?」
> 「うわ〜〜、レイもそう思う? じゃあ次会ったら茶化そ〜っと♪」
「やめろ、マジでやめとけ。ノーマン本気で顔真っ赤になるぞ。」
「それはそれで見たい〜〜!」
> 「……お前、ほんと悪い顔してるな。」
「えへへっ。」
ふたりはそっとその場を離れ、
月明かりの向こうに消えていく。
背後ではまだ、
ノーマンとルーマリが互いを抱きしめたまま、
静かに呼吸を整えていた。
> 「……いちゃラブ目撃成功〜〜〜」
「おい、やめろ。聞こえるぞ。」
> 「だって幸せそうなんだもん!」
「……(苦笑)……まぁ、確かにな。」
レイの口元にも、
ほんの少しだけ柔らかな笑みが浮かんでいた。