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ノーマンの腕の中でようやく呼吸を整えたルーマリは、少し恥ずかしそうに顔を上げた。


> 「……ありがとう、ノーマン……」


ノーマンは穏やかに微笑んで、

涙の跡を残したままその頭を撫でた。


> 「そろそろ戻ろうか。

 あまり長く外にいると、エマたちに心配されるからね。」


ルーマリはこくりと頷いた。

けれど、立ち上がろうとしたその瞬間——


> 「……っ、あ……!」


足がふらつき、ルーマリはその場にぺたりと座り込んでしまった。

頬がみるみるうちに赤く染まっていく。


> 「あ、あの……さっき鬼に襲われかけた時、びっくりして……腰が抜けて……///

  お恥ずかしいことに……」


ノーマンは一瞬ぽかんとしてから、

ふっと優しく笑った。


> 「……そうなんだ。」

「っ、笑わないで……!」

「ごめん、ごめん。……じゃあ、運ぶね。」


> 「え、運ぶって——わっ!?」


気づけばルーマリは、

ノーマンの両腕にすっぽりと抱き上げられていた。


> 「お、お姫様だっこ……!?ノ、ノーマンっ……!」

「動かないで。落としちゃうと大変だから。」


耳まで赤く染めたルーマリは、

小さく頷くしかなかった。


ノーマンの胸越しに聞こえる心音が、

歩くたびに微かに重なる。


──

隠れ家に戻ると、

ルーマリの部屋の布団には、ぐっすり眠った**エマ**が。


> 「……あ。」

「あれ、今日は僕の部屋の布団しか空いてないみたいだね……」


顔を見合わせた瞬間、

ふたりの頬が同時に真っ赤になる。


> 「……ど、どうしよう……」

「……寝るしか、ない……かな。」


互いに視線を逸らしながら、

小さく苦笑した。


ノーマンが布団を整え、

ルーマリがそっと潜り込む。

すぐ隣にノーマンが横になり、静かな夜が訪れる。


しばらく無言のまま、

ルーマリが寝息を整えかけたそのとき——


> 「……ルーマリ。」

「……ん、なに……?」


ノーマンが少しだけ声を震わせながら、

優しく囁いた。


> 「……好きだよ。」


ルーマリの目が、ゆっくりと開く。

頬がまたほんのりと赤くなり、

彼の方へ顔を向けた。


> 「……私も、好きだよ……」


その言葉に、ノーマンはそっと微笑み、

彼女を静かに抱き寄せた。


ふたりの間に、あたたかな空気が流れる。

夜風がカーテンを揺らし、

遠くでフクロウの声が響いた。


> 「おやすみ、ルーマリ。」

「……おやすみ、ノーマン。」


ふたりの手が重なり、

そのまま穏やかに眠りへと落ちていった。


──外では、星が静かに瞬いていた。



なんでこんなポンポン出せてるかって?書き溜してたから☆

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