TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

僕の好きな彼女は基本的に…。


「好きだよ、める。」

「…は?」


言動がツンツンしている。


「今日もかわいいね。」

「気のせいでしょ。ちょっとは勉強に集中すれば?」


けれど。


「照れて目を合わさないのかわいいね。」

「そんなんじゃっ、ないし…っ。」

「かわい。…あぁ、かわいいって言われて照れてるんじゃなくて、勉強そっちのけで、僕と手をつないでることに照れてるのか!」

真っ赤な顔をして彼女は僕を見た。

「ちがうってばぁっ!!…さっきから、う、うるさい!!」


ツンツンしてる割に、嬉しいとか好きとか、隠しきれてないのが彼女の可愛いところ。

そんな彼女の反応を楽しむのが、最近の楽しみ。

今日は彼女の部屋で、勉強会だ。


「じゃあ言われた通り、勉強に集中するために…手繋ぐのやめよっか?」

「っ…!」

彼女の眉がぴくりと動いた。

「めるが勉強に集中出来なくなっちゃうもんね?」

彼女が座っている直ぐ側の床に、手をついて距離を詰める。

「う、あ、…。」

凄く悲しそうな、焦ったような顔をする彼女。

「…ね?」

楽しくなってしまう。

「だ、だめ…!」

思い通りに反応してくれるのが、あまりにも嬉しい。

「えぇ、でも勉強に集中したいんでしょ?僕にも集中してほしいんでしょ?」

「そう、だけど、ちがう、から…。」

彼女の目が泳ぐ。

僕はじっと見つめる。

「なーにー?」

目が合った。

「手、離さないで、繋いだままが、いいっ…。」

声は少し小さくて、震えていた。

「…。」

耳まで真っ赤にして、彼女は僕を見つめてくる。

あんまりに可愛くて、愛しさが溢れる。

「…勉強より、手、繋ぐのがいいっ!」

今度はさっきより、大きな声で言ってくれた。

可愛さに浸っているだけなのだが、何も言わない僕の反応が心配だったのか、念を押してくる彼女。

「も〜、かわいすぎ。いい子だね、ちゃんと言えたね。ずっと繋いでようね?」

愛でることを我慢できないし、やめられない。

繋いでないもう片方の手で彼女を撫でる。

「うん。」

小さく彼女は頷いて、照れて目を閉じている。

「あぁ、本当に可愛いね。かわいすぎる。める大好きだよ〜?」

頭を撫でて、それから横髪を耳にかける。

そのままそっと頬に手を添えて…。

「…っ」

静かに離れると、めるは目を見開いた。

顔をさっきよりも真っ赤にして僕を見る。

「目なんか、閉じるからだよ?」

「あぅ…。 」

抜けた声がまた可愛い。

「おかわりおねだりしたい子、いるかな? 」

「…っ。」

彼女は少し悩んで、また目を閉じた。

「こんなかわいい子前にして、キスしないでいられる人なんていないでしょ…。」

僕は少し微笑んだ。

「…んっ、…っ。」

照れてなのかわざとなのか、少し目を開けるのに時間がかかる彼女。

可愛くて、目を閉じていることを言い訳に、何度も唇を重ねてしまう。

そのたびに少し、体をビクつかせる彼女に口元がほころぶ。

「める、かわいいね。大好きだよー。」

彼女は照れて、俯いたまま固まってしまった。

これはきっと、反応が返ってくるようになるまで、時間がかかる。

愛でるのを我慢できずに、抱き寄せてしまう。

それからまた手を繋いで、もう片方の手で抱きしめて、擦り寄る。

「やばい、かわいー…。もう離してあげれないよ。」


その日は勉強そっちのけで、彼女を愛でた。

この作品はいかがでしたか?

233

コメント

1

ユーザー
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚