望月さんは珍しく焦ってるまふゆに説明してから帰っていった。
ガラッ バタバタ
「まふゆ!奏は大丈夫なの?」
望月さんと入れ違いに病室のドアが開いて絵名と制服の瑞希が入ってきた。
よっぽど急いで来たんだと思う。
息を切らしていて話せてない絵名と汗だくな瑞希がいた。
「原因は分からないけど、眠り続けてるんだって。」
まふゆの表情は分からなかったけど、泣いてる気がした。
「奏は、まだ、生きて、るのよね。」
息を整えながら絵名が聞く。
「いつ起きるかは分からないらしいけど。」
その言葉に二人がハッと息を飲む。
「イヤイヤイヤ、奏の事だよまふゆを救いきってないからすぐに起きるはずだよ。」
「そうね、きっとすぐに「あれ、私また気絶してた?」って起きてくるはずよ。」
すぐに二人は否定し始めた。
『「ゴメン、救いたい子がいるの。もう少し待ってて。」』
『えっ!』「「えっ!」」
まふゆと声が重なる。
まふゆは私の声が聞こえてるのかと思った。
「多分、奏はこう言ってると思う。」
聞こえてる訳ではなかったのに私の言った言葉を話す。
「確かに言ってそーだね。」
「奏ならホントに言いそう。」
二人も泣きそうな顔だが同意する。
『皆、必ず戻るから私の身体をお願い。少し待ってて。』
それだけ言って病室を去る。
「タスケテ…。」
奏が出ていった病室で
「今、奏の声が。」
「ボクにも聞こえたよ…。」
「私も、「必ず戻る」って言ってた。」
「「少し待ってて」ね。」
「まふゆの言ってたこと間違ってないかもね。」
「じゃあ、みんなで奏が帰ってくるのを待ってようか。」
「帰ってきたら、怒った方が良いよね。」
「おかえりが先じゃない?」
「とりあえず、待とうか。」
「「うん。」」
ハートが300越えたら続き書きます。
150越えるのも思うより早かった…。
驚きました…。
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