「うへーえ…ここが雄英か…」
あまりのデカさに思わず変な声が出た。だってでかいんだもん。
「てか心操くん受かったのかな?」
「残念ながら落ちたよ。」
視界の端から紫が出てきた。
「うおっ…心操くん…驚くって…」
「ごめん、悪意しかない。」
ヒーローになるやつがそんなんでいいのか。てか今、落ちたって…
「…落ちたけど、チャンスはある。体育祭で実力を見せて、必ずヒーロー科へ行ってみせる。」
「そっか。じゃ、同じ普通科でいられるのは少ししかないのか…もしヒーロー科に行ったら、うれしいけど、ちょっと寂しいなぁ…あ、気にせず、頑張って欲しいよ!ちょーーーーっとだけ、寂しいだけだから!」
あれ、なんで私、寂しいって思ったんだろ…?まいっか。
「まぁたそんなことを平然と言うんだから…」
「ん?」
「…いや、なんでもないよ。俺、絶対ヒーローになるから、一番近くで見てて。」
「うん!一番最初のファンは私だよ!」
「…そっかw」
なんで笑ってんねん。そんなに私のあほ面を見て面白いか。
そんな話をしていたら、いつの間にか教室に着いた。「彼岸」と「心操」だと席が離れていたから、そこで解散し、適当に話を聞き、学校は終わった。かと思った。
「…!!!(校庭の方からあのときのパワーを感じる…!)」
「先生!!!!!!!!お花つんで来ます!!!!!!!」
「!?彼岸、そう言うのは大声で言うもんじゃねえぞ…ってもういねえし。」
爆速で校庭へ行くと、ヒーロー科らしきクラスの集団が身体力テストをしていた。
物陰に隠れてその様子を見ていると、緑のもじゃもじゃの人が、どうやらパワーの発信源ぽい。
「…!!あの黒い先生、個性を消した…?いや、一時的に使えないようにしたのか。要注意だな…」
授業の残り時間的にそろそろ終わる頃だろう。迷った体で接触してみるか。
「・・・・・・すいませ〜ん…、トイレ行こうとしたら迷ってしまいまして…普通科ってどこですかねえ?」
実際、土地把握能力はばり高いんだけどね!
「!?ええ!それは大変だ!送るよ…って言っても僕もよく知らないんだ…」
想定内。
「そっかあ…じゃあヒーロー科のところまでついていってもいい?途中で見つかるかもしれないし!」
「なるほど!…ヒーローになるためにはこういったとっさの判断が必要なのか…いやでもその前に事前に迷子が多そうな区域は事前に地図を把握すればスムーズに対処できる…?でも緊急の時は仕方ないのか…((ブツブツ…」
「…?どうしたの…?」
この子、変な子。(お前もだぞby死柄木)
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