この作品はいかがでしたか?
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目を開けると、白い壁、白いカーテン。白いベッド、
呼吸器、腕には点滴。横には心拍数をはかる機会。
喉にも繋がれている。
ーー千冬「……ぅっ、、スゥゥ、、グスッ、、泣」
死ねなかった。死にたかったのに。
死ねないこの苦しみ。どうして。なんで生かすの。
生かさないでよ。逝かせてよ。
そんなことを願っていると、部屋の開く音がし、誰かが入ってきた。
カーテンの影で人影が見える。こちらに向かってくるようだ。
ーー武道「………!!」
「千冬っ!?!?泣」「おま、おまっ、!!泣」
「良かっだよぉぉぉぉぉ!!泣」
そう泣き始めて、抱きつき、病室でみっともねぇ声で泣いた。
ーー武道「良か゛った゛泣」
「良か゛った゛よ゛ぉ゛ぉぉ!!泣」
そんなに泣きつかれても俺は何も思えないよ。
良かったと言われても何も思えない。良かったなんて思えない。
ーー千冬「た、、み、ち、、泣」
「ど、、して、、泣」
ーー武道「先生が救急車を呼んだんだ。」
「ほかのクラスメイトも゛生きてるって ゛」
え?そんな、そんなはずは無い。
みんなアクアに殺されたのに、そんなこと、、ありえない。
死んでるのに。嘘だ。なんで生きて((
あぁ、そうか、きっと、神様のことだからアクアが殺したものたちを生き返らせたんだ。
俺らの問題だからと、天使は人を殺しては行けないのに、
そういうことなのだろうか。
…………え、なんで俺天使の仕組み知ってんの、??
あぁぁぁ!!もう全部分からねぇ、
ーー千冬「っ、、なん、で、、泣」
ーー武道「…分からないよ、でも血だらけで、怪我人は大勢いたよ。」
「みんな、死にかけてた。」
「千冬。何があったの?何をしたの?」
俺のせいだって言うのか。俺は何もしてないんだよ。たけみち。
俺はね、ただ殺されることに従って、反抗しずに、大人しく従ってただけなんだよ。
あれを殺したのはアクアなんだよ。でも、神様が生き返らせたんだよ。
そんなことを言ってもきっと信じてくれない。
ーー千冬「…ッ、、し、、にた、、かった、、泣」
ーー武道「!?泣」
「何言ってんだよ!?!?泣」
ーー千冬「……っ、死ねたら、、幸、せ、だった、のに、泣」
ーー武道「ッッ、!!泣」
彼は俺の手を握りしめ、手を自分の額に当て、俺に泣きながらこういった。
ーー武道「生きててよかった、、泣」
「生きててよかったんだよッ!!!泣」
「生きててくれてありがとう、泣」
あぁ、この言葉をずっと言われたかった。
欲しかった言葉はずっと「愛してる」だと思ってた。
でもそんな綺麗なものじゃなくて、俺にあった、俺が求めてた言葉はこの言葉だったんだ。
ーー千冬「ッッ、う゛あ゛ぁ、、あ゛ぁぁぁぁぁ、泣」
泣いた。沢山。手が目から出てくる雫が出てくるのが手について、涙を拭いながら声を出して泣いた。
何時ぶりだろうか。こんなにちゃんと泣いたのは。
嬉しかったんだ。
横で彼も涙を流しながら綺麗な雫が頬を通って手に落ちてくる。
一緒に泣いた。ずっと、みんなが来るまでずっと、2人で泣き続けた。
みんなが俺の見舞いに来た。みんな喜んでいた。
俺もみんなとまた会えて嬉しかった。
ーー場地「お前が起きてくれてよかった!!」
ーードラケン「でもさ、」
「だとしたらすげぇな!!」
…は、?何言ってんだこいつ、
こうなったのは
なのに。
ーー場地「だとしたらやりすぎだろw」
ーーマイキー「まぁ、でもほんとに良かった。」
「もう起きねぇかと思った」
ーー三ツ谷「ほんとな。」
「あいつらは当分学校に来ねぇよ。」
何喜んでんの。お前らのせいでこうなったんだ。
さっきまでずっと、嬉しくて泣いていたはずの涙が止まり、みんなに睨みつける。
まさかさ、俺のせいだって言いたいの?
たけみっちの時もそうだ、微かに俺を疑ってるんだろ。
ーー皆「!?」
ーー千冬「っ、俺のせ、いだって、、言いたいんですか、?」
感動的な空間をぶち壊し、圧倒的な修羅場にしてやる。
あぁ、なんだか憎い。こいつらの顔を見ていると。
ーー千冬「ッッ、、、」
俺は呼吸器を取り、首に繋いであった機会をとって、ベッドから降り、フラフラと立ち上がる。
ーー三ツ谷「おい何やってんだよ!?」
「んな事したらあったしちまうだろ!?」
ーーマイキー「安静にしとけ!!」
ーードラケン「どうしたんだ、??」
「何か気に食わなかったか、?」
ーー場地「大人しくしろ!!千冬ぅ!」
ーー武道「なんで取っちゃうんだよ!?」
「お前こんなことしたら本当に死んじゃうぞ!?」
ーー千冬「はぁッ、はぁッ、ッッ、、」
視界がかすかに歪むなか、俺はドラケンくんに近づき胸ぐらを掴んだ。
ーードラケン「……。」
彼は胸ぐらを掴まれているのにも関わらず表情は硬く、いつもの真顔だった。
ーー千冬「はぁッ、はぁッ、ッ、、ふ、ざけ、んな、、泣」
「ッッ、、ふざけんなッッ!!!」
突然の抗う声に周りのみんなは黙って俺の方を見つめていた。
ーー千冬「ッ、、俺がどんな思いで、!!!泣」
「どんな思いで!!!!!泣」
「ここまで来たと思ってんだ!!!泣」
ーー三ツ谷「分かってる。俺らはちゃんとそれを分かって((」
ーー千冬「分かってなんかいない!!!泣」
「分かってたら裏切ったりなんかしない!!!泣」
ーーマイキー「裏切る?何の話だ。」
ーー千冬「とぼけんな!!!分かってんだよ、泣」
「アンタらが俺の事を裏切ったってことは!!!泣」
コメント
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私はちぷの事なんでも知ってるよニヤ