第6話
「 何してんの。 」
息を切らして勢いよく入ってきたのは、
彼奴。
大森先輩だった。
「 大森先輩ッ、 」
「 助けッ、て、 」
痛くて痛くて助けを求めることしか出来なかった。
「 君達何してんの 」
「 僕の若井なんだけどさ、 」
モブ達はおどおどとしていてこう言った。
「 いや!若井がいいよって 」
「 若井言ったの? 」
必死に首を振るが届いてるだろうか、
「 ほんと呆れるお前ら 」
背が俺より小さくて、怖くて、なんでも押し付けるうざいやつ。
冷たくて愛情表現が苦手で嫌われ者だと思っていたけど、
いざとなっては助けてくれるし、
本当は嫉妬魔で、頼りになるやつなんだ。
どこか俺は見落としていたのかもしれない。
モブ達を彼奴が追い払うとタオルを被せてくれた。
「 もう大丈夫。 」
そんな事言わないで。
涙腺が崩壊し、涙が溢れ出す。
後ろから背中を優しく摩ってくれる行動にすら泣けてしまう。
本当はありがとうって言いたいのにな、笑
「 とりあえず、おいでご飯。 」
戸惑いながらもご飯に誘ってくる。
慣れてないのがよくわかる。
「 う”ん、 」
誰の前でもかっこいい存在でありたい。
俺は出来るやつだって分かってもらいたかった。
でもそんな事しなくても。
「 今日はもう寝な 」
「 また明日。 」
「 分かりました。おやすみなさい 」
昨日のことはもう記憶にない。
朝起きたらテーブルにはトーストが置いてあった。
「 今日も休んどけ、 」
「 今行ったって頭が追いつかないだろ 」
「 はい、すいません先輩 」
何故か申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
椅子に座りトーストを齧ると大森が言った。
「 今日でこの仕事僕辞めるから 」
え?と言う声が大森に響いた。
「 な、なんで、 」
前は正直早くやめろなんて思ってたけど今になれば辞めて欲しくない。
先輩がいないと何も出来ないし。
本当はすごく悲しい。
「 自分自身が決めた事だ。 仕方ない 」
「 じゃあ俺もやめます。この仕事 」
先輩はこちらを向いてびっくりしていたが、
こっちは真剣だった。
「 じゃあ言っておくな 」
「 いってきます 」
「 あ、行ってらっしゃい 」
あんなに嫌いだったやつなのに、たったあれだけで。
惚れてしまう俺はすごくちょろい。
今の気持ち帰ってきたらきちんと伝えよう。
「 先輩の物になりたいって、 」
next→1000❤︎
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え、遅れて申し訳ないです😭
普通に寝てました。すいません。
いや〜、大森さん。😇
皆さん待っててくれてありがとうございます😢
「 続き楽しみ〜‼️ 」とかコメントしてくれてて本当嬉しいです✨
では!また次のお話で😎
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コメント
13件
やばぁー!最高すぎます!!! 続き待ってます( *´꒳`* )
くっ、最高だぜぇ(* ̄ii ̄)
大森先輩ツンデレなのかわちい( ´ཫ` )