第7話
大森視点
本当に若井ってチョロいなー、
僕の作戦にも騙されちゃうなんて。
これだから若井は飽きないや。
「 おはよーございます 」
後輩が頭を下げて挨拶してきた。
「 ん、はよ 」
適当に挨拶を返し席に座る。
あんなことがあったから会社を辞めるって若井には言ったけど、
本当はめんどくさいだけだし。
社長がウザイから辞めるだけ。
「 大森先輩 おはようございます 」
昨日、作戦で若井を襲った奴だ。
「 今日どうでした?笑 」
笑って今日のあった出来事を聞いてくる。
「 もう僕にメロメロだよ 」
「 やっぱり先輩って悪いですね笑 」
若井はなんでも出来るから、他のやつに渡したくないだけ。
僕の物になって欲しいだけ。
そのために、嘘をついたり、作戦立てたり、わざと冷たく当たってたまに優しくしてみたりする。
若井ってチョロ。
若井視点
あいつが出ていってから部屋は静まり返っていた。
あいつがいないと寂しい。
昨日あんなに優しくしてくれただけなのに。
嫌いから好きになるなんて、俺どうかしてるよ。
夜になると一倍寒くなる。
午後9時にはあいつが帰ってくる。
今日はあいつに言いたい。
「 先輩の物になりたい 」って。
言われたあいつはどうなるのだろう。
『 ガチャ 』
玄関のドアが開いた。
開けた同時に甘い匂いが一気に来る。
「 ただいま 」
「 おかえりなさい先輩 」
「 あ、トマトパスタ。僕の為? 」
何故か無意識でトマトパスタを作ってしまったのに。
「 はい!先輩のためです! 」
なんて、言ってしまった。
「 ありがとう 」
あいつからありがとうっていう言葉が出てくるなんて。
予想外だった。
席につき沈黙が続く。
もう言う覚悟は出来ている。
言うんだ。今日こそ
「 先輩 」
「 ん? 」
「 俺、おれ、 」
戸惑って言葉が出ない。
頭では言う言葉わかってるのに。
「 ゆっくりでいいよ 」
「 時間は沢山あるんだし 」
「 好き。 」
「 え? 」
しくった。
本当は違うのに。
本当は違うことが言いたいのに、違う。違う。
焦って言いたくないことが次々と出てしまう。
「 先輩の優しいところが好き。 」
「 気を使ってくれるところも 」
「 本当は弱い者を助けてくれるのも 」
「 辛い時は傍にいてくれるのも 」
「 全部全部大好きなんです。だから、 」
「 先輩の物に俺をしてください。 」
言ってしまった。余計なことまで
あいつはびっくりした顔をしている。
ああ、絶対に引かれた。
ここから追い出されて、もう二度と会えないんだ。
「 若井。 」
「 僕のことそう思っててくれたんだ。 」
「 いいよじゃあ僕ら付き合お。 」
「 え? 」
付き合うまでは行きたくない。
俺は女と付き合いたいのに。
ただ、先輩のものに。
それってほぼ付き合ってっていう意味なのか。
「 じゃあさ僕ら付き合ったんだしやらせて 」
こいつはどこまでクズなんだ。
昨日はこんなんじゃなかったのに。
てもなぜだか体と頭がこいつを許してしまう。
嫌なのに。
2人はベットに入った。
「 昨日のが蘇るんです。 」
「 じゃあそれを忘れるぐらい犯すよ 」
あいつはそう言うと俺にキスをした。
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意外な展開すぎた?笑
まぁ簡単に言うと6話のやつは大森くんの作戦だったってことです😎
次はヤるんで。
楽しみにしといてください🫵🏻
コメント今日は全部返すつもりなんでコメントください🙇🏻♀️
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