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#6 【花火テーマ短編集】
夏だ!花火だ!ってことで夏祭り・花火テーマの短編です。
花火が似合いそうなcpをピックアップしました。
都合上シェアハウスしてると思え☆
付き合ってるcpと付き合ってないcpがいます。
それではどうぞ!
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【いえめめ】
~めめんともり side~
地面からお腹に響く鈍い音が聞こえる。
となりには、大好きな彼の姿。
いえもんさんに誘われて来た花火大会。
賑わいの少ない穴場スポットを見つけて、そこへ案内してくれた。
私たち以外に人はおらず、眺めも良く、貸し切り状態。
しかし、会話は弾まない。ただひたすら、無言で花火を眺めているだけ。
傍から見ても、カップルだとは思わないだろう。ただただ、偶然隣に座っただけの美男美女。それだけ。
私は紺を基調として青い花の入った浴衣を着たけど、いえもんさんはいつも通り。
まあそれでもかっこいいのには変わりないんだけど。
ぱっと、緑色の花火と青色の花火が同時に上がった。
私たちは、顔を見合わせて笑った。
「「綺麗ですね」」
【スレガン】
~Sレイマリ side~
待ちに待った花火大会の日。
毎年ちょっとだけ見には行ってたんだけど、今回は特別。
そう、大好きな――片想いだけど――ガンマスさんと行くことになったんだ!
そして今は、準備に時間がかかっているガンマスさんを待っているところです☆
「すみませぇぇぇん!お待たせしましたぁぁぁぁ!」
と、大音量ボイスと共に派手なオレンジ色の浴衣を着たガンマスさん登場。
普通はこれだけでも鼓膜って破れるらしいんだけど、俺は無駄に鼓膜を鍛えたからよほどのことじゃない限り大丈夫だ。
「全然大丈夫ですよ~、あと浴衣似合いますね!」
「ありがとうございまぁぁぁす!!!!」
こんな会話をしながらいつの間にか花火大会の会場に着いてしまっていた。
「早く来すぎましたかね…」
まだ人はちらほらとしかいない。とりあえず、先に見る場所を確保してから屋台で食べ物を買う。
二人で話していたらどんどん周りは暗くなり―――はじめの花火が打ちあがった。
見事な赤色の花火は、大きく咲いたあと、するすると柳の枝のように下っていった。
それを合図にするように、様々な色の花火が打ちあがる。
「たぁぁぁぁまぁぁぁぁぁや‟ぁぁぁぁぁぁ!」
ガンマスさんが音割れしながら叫ぶ。周りにいた人(の鼓膜)、ご愁傷様です(笑)。
ひと際大きい音を立てて、オレンジ色の大輪が咲き誇る。それをまわりに彩る花火は黄緑色。
「…綺麗だなぁ」
俺が綺麗だと思ったのは花火じゃない。花火を楽しそうに眺める貴女のことだ。
もう少しだけでいいから、この楽しい時間が続いてほしいと願った。
…………この後付き合うことになったのは別のお話。
コメント
2件
rkmt…rkmt…_:( _* ́ཫ`):_rkmtをぉ…