TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

北極

調査員A「溶けてきている・・・」

調査員B「しょうがない、溶けていない安全な道を進もう・・・」

西暦2150年地球は科学の進歩により地球を飛び出し、宇宙全域の調査が容易となっていた。しかし

それと引き換えに地球の環境は汚染され、南極と北極の氷が溶けて徐々に生物の住処が失われていった。

調査員A「お、おい!あれを見ろ!」調査員たちは氷壁に埋まった恐竜のような何かが眠っていた。

調査員B「これは・・世紀の大発見だ・・・!IHPTに連絡しよう!」


第3話 伝説の竜

IHPTは通報を受け即座にショウゴとレオが北極へ向かっていった。

通報を受け駆けつけるとそこには巨大な冷凍ゾーンというべきか、絶対零度の部屋に切り取られた氷の塊が置いてあった。

レオは同じく通報を受けやってきたIHPT古代研究チームの人に話しかけた。古代研究チームとは・・・

宇宙から飛来した隕石や地球から掘り出された古代の残骸や生物を研究しているチームである。

レオ「この冷凍ゾーンを用意したのはそちらが?」

伍代「そうです。研究を一通りしたところこの生物は生きています」古代研究チームのリーダー伍代が語る。

ショウゴ「こいつは暴れたらスぺクトラでも大変だろうなぁ、すごく鋭利な牙をしている」

レオ「なぜこの生物は眠りから目覚め復活をしたのですか?」

伍代「どうやらあのヴァリバル星人襲来の際にここを通りかかったらしく、奴のボディがありえないほど熱かったらしい」

レオ「まさか、それで氷が溶けて・・・?」

伍代「ご名答です」

ショウゴ「もしかしたらこの生物を狙ってわざと身体を灼熱に熱したんじゃ・・・だって対峙した時熱くなかったし」


キット「ご名答。」突如物陰からキットが現れる。空を飛んで恐らく着いてきたんだろう

レオ「キット!キットじゃないか!」25年振りの再開に喜びを隠せない。

キット「ジェイク、いや今は獅子堂隊長でしたっけ?」

レオ「おう!お前25年前と全然変わってないなぁ、俺なんかもうおっさんだぞ」

キット「若気の至りってやつですね。」


伍代「キットさん、何かを伝えるためにやってきたのですか?」

キット「この生物、いや竜はスぺクトラがかつて対峙した生物です。この竜は一兆度を超える炎を吐きます。

レオ「一気に地球温暖化だ・・・」

キット「スぺクトラですら先住民の力を借りなければ倒せなかった敵です。復活されたら大惨事になるでしょう

ショウゴ「じゃあヴァリバル星人に悪用されないようにしないとな・・・」拳を固めて決意を現す。

ショウゴ「情報ありがとうな!博識の旅人さんっ」爽やかな笑顔を向ける。

伍代「では監視を固めなければいけませんね。獅子堂隊長、そちらの隊員を寄越す事できますか?」

レオ「わかりました。」レオはスズとナツを呼んだ。

キット 「ちなみにこの竜は、大昔に地球へ漂流してきた竜なんですよ・・・」

ショウゴ 「そうだったのか、ならある意味この生物も被害者なのかもな・・・」

そう語るキットの目はまるで可哀想な目をしていた


IHPT北極基地 22:30(日本時間)

キット「白夜だから日は昇らないんだなぁ」外で景色を眺めていた

レオ「やっぱり外にいたのか、ほらよコーヒーだ好きだろ?」

キット「ジェイク、ありがとういただくよ」

レオ「今まで行った惑星でどこが一番好きか教えてくれよ」

キット「そりゃあ地球でしょ、緑も美しい海も綺麗で美しい・・・なにより飯が美味い」

レオ「やっぱり飯好きだな、でも地球は25年前よりも汚れちまったよ・・・」

キット「そうか、故郷が汚れていく姿を見るのは辛いものだ・・・」

レオ「地球の人は・・・スぺクトラの力で治してほしい・・・と言うのだが、我々はスぺクトラの力は借りない。

キット「流石ジェイクだな、そうだ地球は地球人の手で守り抜いてこその価値がある。

レオ「さすがキットだな、そういうとこがお前のいいとこだな」

キット「他にもあるだろ・・・もう・・」コーヒーを飲む 「うまっ」


北極冷凍ゾーン 3:00

若い監視員A「全くヴァリバル星人とかイレギュラー来ないな」

若い監視員B「少しぐらいねちゃおうぜ?どうせ伍代も寝てるさ」

二人の若手監視員の不注意によって・・・地獄が迫るとはだれも思っていなかった。


北極冷凍ゾーン 3:40

その時ヴァリバル細胞が襲来し、冷凍ゾーンのスイッチを完全に破壊する!

氷が徐々に溶けていってしまう・・・そして竜の肌が露出した時、細胞が侵入した。

伝説の竜はヴァリバル星人に乗っ取られてしまった。


北極冷凍ゾーン 7:00

伍代「おい!!お前たち!なぜ冷凍スイッチが止まってるんだ!何をしてた!!」

キット「おいおい・・・しっかりしてくれよ・・・」

レオ「まぁお前にもそういう時期あったし同じことは言えないだろ」

スズ「そうですよ~見逃してあげましょうよ~」

ショウゴ「しっかし大分溶けちまったな・・・これ大丈夫か?」

ナツ「まぁ、意識は戻ってはないから大丈夫だろう・・・」

ヴァリバル細胞(・・・キット・・・1人になった時がお前の最期だ・・・!)

ヴァリバル星人は今までの戦いを反省し、強大な力を手にしても一気に殺す。などといった

リスクのある行動は取らず着実に始末する作戦に出た。


IHPT北極基地 10:00

ナツ「新兵器開発・・・と」

キット「あの、風森さん、でしたっけ?それ、どうするつもりなんですか?」

ナツ「んん?これか?竜が暴れたときの撃破用だよ。キットもこういうの得意なのか?」

キット「撃破・・殺すんですか?あの竜を・・・」

ナツ「そうだよ地球に害をなすものは皆やっつけるんだ」

キット「そう・・ですか・・・」キットは悲しげな表情を浮かべ、冷凍ゾーンへ向かった


北極冷凍ゾーン 10:10

キットは悲しげな表情のまま氷の中の竜を見つめた。

キット「確かに竜は・・・先住民を襲った。だから封印されている・・・」


しかし・・・それも竜が生きるためにやったんじゃないのか・・・?

竜が食料を求めてやってきたんじゃないのか・・・?

俺は・・・できるだけ・・・無益な殺しはしたくない・・・

キットが今まで倒してきたイレギュラーや怪獣は全て破壊と侵略のために動く怪獣ばかりだった。

しかしこの竜はただ『生物として生きるため』行動していただけなのだ。キットは悩んでいた


ヴァリバル星人「ははははは!!そんな純粋な生物はこの俺が乗っ取らせてもらった!!まずはお前だ!!」

ヴァリバル星人は氷漬けの竜を強引に氷から解放しキットの抹殺を図る!!

キット「なに!よし・・・!」アイを取り出す

ヴァリバル星人「遅いわ!!キットおおおおおおお!!」炎を吐いて苦しめる

キット「なっ・・・!アイが!」キットはアイを落としてしまったのだ


レオ「キットぉおおおお!」炎により火事になった冷凍ゾーンへIHPTが駆け付ける!

ナツ「キット!待ってろ!すぐ助ける!」キットの救出へ向かう

キット「うぁ!アイが!!」アイに手を伸ばすが届かずそのままナツによって救出されてしまう

レオ「キット、大丈夫か!」

キット「大丈だが、アイが・・・」

レオ「アイ・・・あれだな・・?」炎の中にある深紅のアイを指さす

キット「そうだ・・・!」


ショウゴ「なんて手ごわいんだ・・・流石古代怪獣・・・」

レオ「うおおおおおおおおおおおお!!」炎へ突っ走る

ナツ「え!隊長!!!危ないです!!」

レオ「受け取れえええええ!!」炎から焦げたレオが出てきてそのままキットへアイを投げる

キット「よし、!!」傷ついた身体を無理やり上げて目にアイを当てる。そして変身した


レオ「スぺクトラだ!みんな避難しろ!」

ショウゴ「了解!」皆が冷凍ゾーンから避難する。

ナツ「頑張れ・・・!」


スぺクトラが手を交差させて吹雪を放つ。そして火事で火の海となった冷凍ゾーンを消火する。

すると竜が姿を現した。-冷凍伝説竜 スノードラゴン- ついに姿を現したのだ。

スノードラゴン「じゃまをするなあああ!」

スぺクトラ「これは・・・ヴァリバル細胞が寄生しているのか・・・」

ナツ「援護したらあぁ!スぺクトラの旦那!」炎に燃えるキャノンを用意する

しかしスぺクトラは援護を拒絶する。彼はスノードラゴンを救いたいようだ

レオ「風森、スぺクトラは竜を救いたいようだ。」

スぺクトラは両腕から光の刃を出しスノードラゴンを斬りつけた。するとなんとヴァリバル細胞が飛び出した

そしてスぺクトラは細胞に光弾を放ちそのまま細胞を破壊した。細胞は恐らく宇宙人の一部に過ぎない・・・彼は感じていた。

細胞の寄生から解放されたスノードラゴンはつぶらな瞳になり、落ち着いた。


スぺクトラ「タイムワープ!!」スぺクトラはスノードラゴンを故郷へ連れて行った・・・

レオ「スぺクトラは元の惑星に連れていったようだな」

ナツ「だから俺のサポートも拒絶したのか、」

スズ「あの戦士は生命の守護者。と言っても差し支えないな」

ショウゴ「俺達もスぺクトラを見習って地球を守っていこう。」


IHPTはこの戦いにより一層強い組織になるだろう。あきらめずに明日を守るため

突っ走れIHPT。戦えスぺクトラ・・・我らのヒーロー・・・

loading

この作品はいかがでしたか?

20

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚