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とある家族の会話 18:00
『宇宙の戦士スペースマン!次回 第39話 コスモ死す! 次回も宇宙へ飛び立つぞ!』
次郎「スペースマンが終わっちゃったかぁ・・・来週まで我慢だぁ・・・」
『宇宙の戦士スペースマン』それはスぺクトラの活躍に感銘を受けて作られたヒーロー番組
現代の少年少女に勇気を与えている。まさに正義の子供たちの味方だ。
次郎の母「次郎~ごはんよ~」
次郎「は~い!今日は約束通りコロッケだよね!」
次郎の母「そうよ~具だくさんのコロッケよ~たくさんお食べ」
IHPT日本支部 20:00
スズ「スペースマンさまぁああ・・・また来週まで会えないのか~」
ショウゴ「また子供みたいなこと言って・・・初音隊員は大人の力でDVD-BOXとか買えるだろ」
スズ「わかってないなぁ上野隊員は・・・リアルタイムで見るこその価値があるんだよ!」
マコト「夜ごはんできたぞ~」
スズ「待ってました!鉄環副隊長!今日の夕飯は何でございますかっ!」
マコト「今夜はキーマカレーだ!いいだろう!」
ナツ「ふうぅ、トレーニング終了っと・・・キーマカレーをいただこう・・・」
レオ「さて食べるか!いただきます」
IHPTのメンバーはキーマカレーを頬張る。
ショウゴ「スペースマンってどういうところが好きなんだ?」
スズ「ずばり・・・かっこよさだよ!そして重厚なストーリー!主演俳優が死ぬほどイケメン!」
ナツ「そんなにイケメンなの?」
スズ「あたりまえよ!ほら!」スズが国民的俳優の千葉コウタの写真を見せる
レオ「千葉さん!!友達の息子さんじゃん!すごいな・・・」
次の日
国際放映特撮株式会社 12:00
子供に夢を与える番組スペースマンの最新話の撮影はこの株式会社のスタジオで行われている。
今日も撮影や打ち合わせが行われていた。
コウタ「本日はコスモが死ぬパートの撮影ですか?」
監督「そうだ。だからコスモ役の君がこの荒れた場所で倒れて意識を失う演技を頼む。」
コウタ「任せてください。」そして撮影が始まる・・・
その頃 国際放映株式会社のエントランスでは、巨大なスペースマンフィギュアが設置されていた。
ヴァリバル細胞「スペースマン・・・人型・・・ふふふ・・・」
なんとヴァリバル細胞がフィギュアに乗っ取ったのだ!そしてそのまま巨大化してしまった!!
町中になんと・・・スペースマンが降り立ったのだ・・・
-宇宙戦士スペースマン-
そしてIHPTも出動していった。レオとナツはIHPTジェットに搭乗していった
監督「なんじゃこりゃああああ!?」
コウタ「スペースマンはフィクションの存在じゃなかったんだ・・・!」
レオ「マジか・・・ホンモノじゃないか・・・」
制作陣のみならず一般市民やIHPTメンバー全員が唖然とし、巨人を見つめている。中には夢だと疑う者もいた
しかしこれは現実で起きてしまった事なのだ。夢なんかではない・・・現実へ飛び立ったのだ。
その時なんとスペースマンの目の前に怪獣が出現した!
スペースマンは対峙する。蹴りを叩き込み、鋼鉄のパンチを顔面にぶつける。
そして怪獣の身体を痛めつけるように怪獣を苦しめ血を吐かせ、臓物を引きずり出す
怪獣は反撃する余裕がなく圧倒されていく・・・そして怪獣は命を落としていった・・・
レオ「すごい、スペースマンが怪獣を倒しちまった・・・」
ショウゴ「めちゃくちゃかっこいいな・・・!」
スズ「・・・違うアレはスペースマンじゃないわ・・・」
ショウゴ「え?」
スズ「スペースマンはあんなに凄惨な攻撃はしません。こんなのスペースマンじゃないわ・・・」
ショウゴ「元のスペースマンって・・・」
スペースマンは戦いを終えてそのまま飛び立っていった・・・
IHPT日本支部 13:00
スズ「隊長。あのスペースマンは恐らくヴァリバル細胞が擬態したニセモノです。次に現れたとき・・・」
マコト「まってくれ、あの巨人は我等人類のために怪獣を倒してくれた。スぺクトラを信じたみたいにアイツも信じてみよう」
スズ「しかし、スぺクトラは古代から生きていた巨人。あれは言っちゃなんですが架空の生物です!全然比べものには・・」
ショウゴ「とりあえず様子を見るのはどうなんだ?まだ今回の件だけでは断定はできないよ」
レオ「ふむ・・・」レオは部下のぶつかり合う意見をじっと聞いて、どうするか悩んでいた。
IHPT日本支部 初音スズの部屋
テレビの音『現実に国民的ヒーロースペースマンが出現し日本中でスペースマンブームが・・・』ピッ・・・
スズ「はあぁ・・・世界中にスペースマンの魅力が伝わるのはいいことだけどさ・・・あれはニセモノって・・・」
スズ「どうしたら信じてもらえるのかなぁ・・・私一人じゃどうしようもないのかな・・・はぁ・・・」
その時キットが現れる。
スズ「キットさん・・・スぺクトラさん?」
キット「キットさんでいいよ。初音隊員、だっけ一つ助言をしようと思ってな」
スズ「助言?」キットは当時IHPTのキリシマ長官から聞いた名言を語りだした
キット「自分が少しでもニセモノだって思ったら周りが信じなくても自分の思いを貫き通すんだ。いずれ報われる」
スズ「自分の思いを貫き通す・・・わかった!ありがとうキットさん!お礼のお菓子!」
キット「おう。ありがとな初音隊員っ」そうして目の前から姿を消していった。
20:20
レオとスズがジェットへ搭乗しナツとショウゴはIHPTストライクカーに搭乗し向かっていった。
レオ「初音隊員。スペースマンはニセモノという意見は変わっていないな?」
スズ「あたりまえです。自分の信じたことは変えるなってキットが言ってましたから!」
レオ「キットぉ・・・あいつらしいことしてるな・・・」
スペースマンは怪獣と戦っていた。しかしスペースマンは劣勢に追い込まれていき
なんと怪獣に殺される寸前となり今世紀最大の大ピンチを迎えていた。
キット「しょうがないな・・・敵か味方か分かんないが、手助けしてやろう・・・ディア!!」変身した
手助けしてやろうというスタイルでスぺクトラがネオンの街に出現した。そしてスぺクトラがスペースマンの手を取ろうと・・
その時なんとスペースマンの目から真っ赤な熱光線を発射した!そして弱点の胸のエネルギーコアに命中してしまった!
スズ「スぺクトラ!!」レオ「エネルギーコアが・・・!」
スペースマン「ははは!!騙されたなスぺクトラあぁぁ!!行くぞ怪獣スカルゴン!」
そう。追い込まれていたのは全てヴァリバル星人によるスぺクトラを誘き出すための演技だったのだ
スぺクトラ「ぐぉ、これはなかなかいかれた・・・」スラッガーを取り出す。
スペースマン「スカルゴン!炎を吐くんだ!!」スカルゴンが炎を噴射する
スぺクトラ「ぐあぁ、」空中高く飛び上がる、そして空中からスラッガーを投げつけた
スペースマン「まずい!反射バリアー!!」焦り反射バリアーを出現させる
スぺクトラ「ぐぁあああああ!!とぉおおお!!」念力でスラッガーの撃ち返す
スペースマン「やば、まずい!!」スペースマンはその場から消滅し逃げていった。
そしてスカルゴンの身体を貫いた。スカルゴンのボディが一刀両断されて倒れ、大爆発を起こし怪獣は死に果てた。
エネルギーコアを攻撃されたスぺクトラに追う術はなかった。ヴァリバル星人を追う力はもうなかった。
IHPT日本支部 22:00
スズ「よっしゃあああ!スペースマンがニセモノだって公表された!」
ショウゴ「それと同時に、ドラマは放送休止。と」
スズ「うるさい!!私は推すのやめませんからね!私のヒーローだから!」
ナツ「よくこんな夜に元気出せるな・・・」
レオ「若いってのはいいな・・・」
ナツ「なんか泣いてる?」
マコト「お前たち!夕飯の時間だ!といっても22時だけど」