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12 - 第12話 結婚について

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2024年12月16日

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◻︎結婚したら?




ふぁーぁと思いっきり伸びをする早絵。デスクワークで縮こまっていた肺を、ぐーんと伸ばしているのかも。


「ところでさ、よかったね、駆けつけてくれる子がいて」


「うん、まさか、結城君が呼ばれてるとは思わなかった。でもなんだか中途半端な連絡で、おかしな誤解をされてたけどね」


「うん、笑えた。そんなことはないだろうなって思って。でも、結城君にとってはその誤解は嬉しかったんじゃないかな?」


「なんでよ?」


「僕がチーフの仕事もやれるだけやりますって言って、やらなくていいことまで引き受けてたよ」


「それはね、課長も言ってた、頑張ってくれてたみたいで助かった。思ったほど仕事が溜まってなかったし」


「結城君は、茜のことが好きなんだよね…、だから誤解とはいえ、付き合ってるって思われたから一生懸命やってた。よかったね、茜」


「えぇっ?!そうなの?」


思ってもみないことを早絵に言われて、驚いた。


「えっ、まさか茜、まったく気づいてなかったの?」


「だって、言われたことないもん、そんなこと」


あー、もうっと頭を抱えて首を振る早絵。


「周りのみんなは気付いてるよ、なんで当人が気づかないかな?」


_____うそ、そうなの?


頭の中に「?」マークが飛び交う。


「好き?私のことを?まさか!相手は8つも下の男だし、部下だし。なんで?」


「なんでって、好きになるのに理由も年齢も性別も関係ないでしょうが!なんでそんな茜のことが好きなのか、本人に聞いてみたら?」


「…聞けないよ、好きって言われたら聞くけど。あっ!そんなことより、お父さん入院してるんだった、ごめん、ちょっと電話するわ」


「そんなことよりって、うわ…結城君の扱い、雑過ぎる…」


呆れ顔の早絵をそのままにして、私はスマホからお父さんに電話をかけた。


「もしもし?お父さん?」


『おー、茜か…』


「入院してるんだって?びっくりしたよ、なんでおしえてくれないの?」


『おいおい、娘さんが救急車で運ばれましたって連絡の方がびっくりだぞ。行けなくてごめんな。それで、どうなんだ?体は』


「もう退院したよ。あの時はどうなるかと思ったけど」


『お前も早く家族を作らないとな、そんな時心細いだろうに』


「うん、それは実感したよ。で、お父さんは?」


『俺は持病の糖尿が悪化してしまって、このザマだよ』


「どうせ、一人だからってまともに食べないでお酒ばかり飲んでたんでしょ?お父さんこそ、家族がいないとダメだよね」


そこまで話して閃いた。


「ね、お父さん、こっちで一緒に暮らさない?家族なんだからさ、どう?」


しばらくの沈黙。


『嫌だね』


「なんでよ?」


『気持ち悪い』


「なんで娘と暮らすことが気持ち悪いのよ!」


『だって、そのうち結婚するだろ?茜は。そんな新婚のとこに一緒に住む気はないね』


「結婚はしないから!」


『いや、結婚しろ!そうしないと俺も安心できんから。わかったな、そうしろ!』


プチン。


久しぶりの電話で同居を断られ、結婚を指示された。


「結婚…したら?」


早絵までそんなことを言い出した。











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