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捏造、死ネタ、エセ関西弁などがあります。
地雷だという方は閉じることをおすすめします。
それでもいいよという方はご覧ください。
『』=グルッペン
「」=トントン
あなたの両親宅を出て、私は友人宅へ向かった。
インターホンを鳴らす。
「はい、どちら様、、、、ってグルさんやん」
『やぁ、トントン』
「来るなら連絡しろや、、上がってくか?」
『ああ』
リビングにあがり、トントンが口を開く。
「どうしたん、いきなり来て。」
『いや、少し話したいことがあってな。皆は?』
「あいつらなら買い物に行ったで。それで、話ってなんや」
『彼女のことで話があってな』
「ほーん、なに、けんかでもしたんか?」
『死んだんだ』
「は、」
『彼女は、亡くなった』
「嘘やろ、だってあんなに元気だったんやぞ」
『交通事故で亡くなった。嘘じゃない』
「、、そうか、そうやったんやな」
『ああ』
さっきまでからかう気満々だったトントンの顔が一気に暗くなる。
当たり前だ。いきなりこの話をされて暗くならない奴なんてほとんどいないだろう。
「すまんな、変なこと聞いてしもた」
『いや、大丈夫だ、気にしないでくれ』
「そうか、、、、あの子が」
『私も思わなかった、本当に、、、、、』
「ご両親のとこにはもういったんか」
『ああ、行ってきた。優しい人達だったよ』
「そうか、どうする?あいつらが帰って来るまでいるか?」
『いや、今日は帰るよ。また来る』
「ん、じゃあな、あ、グルさん」
『どうした』
「受け入れるとこと忘れることは違うからな、よう覚えといてな」
『、、、分かっている』
「そうか。それじゃあ」
『ああ、じゃあな』
友人宅を出る。
“受け入れるとこと忘れることは違う”
分かっている。
大丈夫だ。分かっている。
きっと忘れるとこは出来ない。
何をしてもそれは同じだろう。
だからこそ。
トントンは言ったんだ。
本当に良い友人を持ったと思う。
あいつがああ言っていなければ、きっと私は無理をしてでも新しい恋をしただろう。
深呼吸をする。
覚悟を決める。
整理がついた。
決心をした私は、あなたがいる場所へと向かった。