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「あーーーーーー!!!!!!また逃した!」
凸さんこと凸森悠が、叫びながらソファに寝転がる。
「凸さんお疲れ様。」
俺、鮭海左門はそう言いながら凸さんにコーヒーを渡す。
凸さんは体を起こして、コーヒーを飲み始めた。
「さもさんありがと…くそっ、今回はいけそうだったのに…」
凸さんが悔しそうに言う。
「相変わらずあっちは手強いですね…」
ニグさんこと白犬ニグが資料を抱えてそう呟く。
俺たちは政府特殊能力者部隊『odmn』、能力都市の平和を守る政府公認組織だ。
今までこの平和は保たれてきた…はずだった。
一年前、反政府犯罪組織『mmmr』が突如政府に反乱宣言をし、この能力都市の平和を壊している。
…あ、そうそう、能力都市っていうのは、能力者達が住む都市のこと、能力都市の周りを囲うように能力を持たない人たちが住む無能力都市がある。
政府や俺たち以外の能力者たちは、無能力者たちを差別してる…
無能力者達の扱いは、俺たちも気になってる…
…こっちもどうにかしたいな
「…あれ、しぇいどさんは?報告書渡したかったんだけど…」
部屋に入ってきたななっし〜こと飴空七志が、困ったように部屋中を見渡す。
「あ〜、しぇいどさんならまた土下座組に説教してると思うよ。」
「やっぱりかあ…」
紅森べる、日野謡、北園あふぇりるの三人…もとい土下座組は、いっつも報告書の提出を期限より遅く出すので、しぇいどさんこと華乃しぇいどに説教されている。
「あいつら懲りないなあ…」
「でも任務自体はちゃんとやるから、政府も怒りにくいっぽいし…」
土下座組はもうちょいなんとかしてほしい…
「さもさ〜ん!いる〜?」
odmnのリーダー、おどろくさんこと相都六花が明るい声で言いながら部屋に入ってきた。
「どうしたのおどろくさん?」
「実は緊急でさもさんに任務が入って…急いで行ってほしいの!mmmrが出たらしくて…」
「え、マジで!?すぐ行く!」
俺は銃とナイフを持って、急いで向かった。
「…見つけた!」
天使の輪っかに悪魔のような翼を生やした人と、カラフルな髪色をした人が路地裏にいた。
「わ、メテヲさん!もう来た!」
「落ち着いて茶子さん、俺が話すからさ。」
話…?いやそれより!
「おとなしくしろ…!抵抗したら撃つ!」
「まあまあ落ち着いてよ…鮭海左門さん?」
「俺の名前…!」
「こっちだって優秀な情報屋はいるからね、そっちだってもちろんいるんでしょ?」
知ってるような口ぶり…うたいさんのこと?
「俺たちは今回戦うつもりで来たわけじゃない、君に話がしたいんだよ。」
「話って…?」
「単刀直入に言う、鮭海左門…」
「…………”こっちに来ない”?」