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「は……………………?」
俺はこいつの言ってる意味がわからなかった。
「こっちに来いって…odmnを裏切れってこと?」
「そうだけど?」
俺は怒りが湧いた。
「俺がodmnを裏切るわけないじゃん…!」
「俺たちだって、今すぐ行く君に裏切ってって言うわけじゃない、たださ…思わない?」
俺の息はいつの間にか荒くなってた。
「”政府はなんで無能力者は差別するのか”って…」
「…!」
それは俺が、俺たちが抱えていた悩みだった。
なぜ能力を持たないだけで差別する?能力を持ってなくて何が悪い?
政府に抗議しても、全然改善しなかった。
「実はこっちにも…無能力者がいるんだよね、でも俺たちは差別しない、mmmrは”虐げられてきた者たちの集まり”だから。」
虐げられてきた…?
ある光景が、脳裏にフラッシュバックした。
[優秀だからって調子のんな!]
[俺たちのこと、絶対馬鹿にしてるだろ!]
「はあっ…!はあっ…!」
怖い、怖い…
「………どうしたの?た、体調悪い…?」
茶子って子が、心配そうに俺を見る。
「…返事は1週間後、またこの路地裏で会おうよ。」
メテヲさんはそう言い、茶子さんと一緒にその場を去った。
「…………………ぅ」
なんで、なんで…
「”あんな政府”に、味方しないといけないの…?」