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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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「まずは…優希に言うか」

優希は3歳からの幼なじみで、1番付き合いが長くなんでも相談する仲


「もしもし」

『もしもし?久しぶり笑』


1年ぶりに聞いたこの優しくて明るい声


「うん、久しぶり」

『どしたの?なんかあった?』

「今日はね、伝えなきゃ行けないことがあって…」

『なに?』

「私ね、」


一息置いて続ける


「あと半年しか生きられないんだって」


『…え?』


電話口から息のような声が聞こえた


『嘘だろ?なんで…』

「昔から心臓悪かったでしょ?それがもっと悪くなったんだって」

『「だって」って…他人事かよ』

「あははっ笑でも怖くないし、言われた時も「そうなんだぁ」くらいにしか思ってなくて…」

『お前、それ嘘だろ?』

「なんで?」

『お前は誤魔化す時絶対にわざとらしくあははって笑うから』


やっぱり優希には全部お見通しなんだな


「うん、怖いよ。本当はめちゃくちゃ怖い。みんなに会えなくなるし…お父さんやお母さんに怒られちゃうし笑」


私の両親は既に他界している。今私が死んだら向こうで絶対に怒られるだろう


『……俺も怖いよ。遥に会えなくなるの』

「…ねぇ、今度一緒に水族館行こうよ」

『は?水族館?』

「水族館、一緒に行こ?ちょうどイルミネーションもやってるし!あ、彼女とかいる!?浮気になっちゃう」

『いや、彼女はいないよ。お前が大丈夫なら俺はいいけど…』

「やった!じゃあ、今週の土曜日の13時に駅ね!優希との最後の思い出作りだね」


『…最後とか言うなよ』


ちょうどここは電波が悪くて聞こえなかった

「うん?なに?」

『なんでもない。土曜日だな。楽しみにしとく』


そう言って電話は終わった


(最後に…気持ちを伝えよう)


私はある決心をして、土曜日を迎えた

Dear〜ここに記す貴方へ〜

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