テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
2,734
3,810
359
13
バニフラのマヒナオってなんかエロいですよね。
特に脇
MAHINA視点
今日はHANAになってから初めての振り付け制作の日!
オーディションの時にも自分たちで振り付けを作ったことは何度かあったから、いずれやりたいなあとは思っていた。
けど、まさかデビューしてこんなに早くできるとは思ってなくて、事務所に向かってる時もドキドキとワクワクで心臓が痛い。
スタジオに入ると、もうみんな音を流しながら身体を動かしてる。
「とりあえず全体のイメージ決めよっか」
ちゃんみなさんの一言で、円になって座る。
今回の曲は“Burning Flower”。
“暑がってる人間”なのか、それとも“自分たち自身があっちぃ存在”なのか。
そのイメージをどうするかって話になったけど、そんなの多数決するまでもなかった。
「いや、絶対あっちぃ存在やろ」
「人間側ではないよね」
「燃えてる側!」
その瞬間、なんかもう方向性が決まった気がした。
そこからは、みんな好き勝手アイデアを出し始める。
特に、CHIKAは今回の楽曲にバイブスが合いすぎてて
「こういう感じどう?」って軽く踊ってくれた時も、 それだぁ…!って思わずなっちゃうくらいにはマッチしてる。
あとちゃんみなさんの、大胆で楽しくて予想できない感じになるのもすごい。
「MVでプールのうきわに横たわっているYURI再現しちゃわね?」とか、なんでそんなこと思いつくの!?って感じ。
KOHARUとNAOKOは相変わらず、斬新で独特。
KOHARUは「そこ向き変えたらカメラ映えしそう」とか、「ここ一回止めた方がストーリー見えるかも」って、
振りだけじゃなく、どう“見せるか”までどんどん広げていく。
逆にNAOKOは、重低音が聞こえたら急にフロアへ入ったり、和っぽい音が入ったら能みたいな動きを入れたり。
どう解釈したらそうなるの?みたいな不気味さがある。
でも、それがちゃんと“Burning Flower”の世界観になっていくから不思議だ。
MOMOKAもJISOOもどんどん意見を出してくれるし、
YURIと私は、「もっと不気味にしたい」とか、
「ここは思い切りはっちゃけたい!」とか、
細かいニュアンスをみんなで何回も試しながら、少しずつ形にしていった。
そんな感じで振り付けを考えていたある日。
私からNAOKOパートに移るところで悩んでいた。
「どうする〜?」
頭に手を置いて考えているNAOKO。
「なんだろ、見分ける…って」
私は特に何も考えず後ろから抱きついてNAOKOの肩に顎を乗せる。
するとNAOKOの腕の間からのぞいてる感じに見えて――
「それいいじゃん!」
後ろから、ちゃんみなさんの声が飛んできた。
「え、今の!?」
慌てて離れたけど、ちゃんみなさんはもう笑ってる。
「なんかナオの腕が窓みたいで、歌詞とも合ってるし採用〜」
こんなんでいいのか? ただ抱きついてただけなのに。
でも、こういう何気ない瞬間から決まることもあるんだなぁって、ちょっと勉強になった。
そんな感じでわいわい振りを考えていたら。
「よし、一旦お昼にしよっか〜」
ちゃんみなさんがぱんっと手を叩く。
時計を見ると、もうお昼を過ぎていた。
「え、うそ、もうこんな時間!?」
「集中しすぎてたぁ……」
みんなで床に座り込んで、お弁当を広げる。
ちゃんみなさんは次の打ち合わせがあるらしく、「じゃ、おつかれ〜!」って、
ひらひら手を振りながら先にスタジオを出ていった。
そのあと。
「あ、やば。うちら午後から移動じゃない?」
KOHARUがスマホを見ながら立ち上がる。
「まじじゃん!」
「忘れてた…」
一気にスタジオがバタバタし始めた。
ご飯を一気に掻き込んで、荷物をまとめたり、
「スマホどこ!?」とか、 飲みかけのペットボトルを探したり。
そんな中、私とNAOKOは午後のお仕事がないので、まだのんびりお弁当を食べていた。
「今日この後、ナオまだ残るけど、マヒちゃんどうする?」
「んー」
「特に予定ないし、私も残ろうかな」
「ほんと?じゃあさっきの繋ぎ、もうちょい詰めない?」
「やる!」
みんなを見送ったあと。
急に静かになったスタジオに、音楽だけがぼんやり響いていた。
さっきまであんなに騒がしかったのに、急に空間が広く感じる。
鏡越しに、NAOKOが振りを確認していた。
汗で少し張り付いた紫髪が、照明を反射してきらきら揺れる。
「あ!じゃあ、マヒからナオに繋がるとこやろ!」
「おっけ〜」
私は立ち上がって、NAOKOの後ろへ移動する。
「もっとこう……“見分けてる感”欲しいよね」
「確かに〜」
そう言いながら、NAOKOが腕で四角くフレームを作った。
……窓みたい。
そのまま真顔で待機してるのがなんか面白くて、思わず笑う。
「なおちゃん、待ち方じわる」
「え、なんで!?」
「いや、準備万端すぎて」
「確認するんやから当たり前やろぉ」
真面目な顔で返してくるから、余計おかしくなる。
とりあえず、窓から顔を出すみたいにフレームの中へ入る。
「うーん、もうちょい近づいてみて?」
そう言われて、私はNAOKOの腰に手を回した。
そのまま肩へ顎を乗せる。
「それは近すぎやろ」
「え〜?でもこのくらいの方が、窓から身を乗り出して探してる感じしない?」
不意に鏡越しに、ばちっと目が合った。
(……あれ、こんな近かったっけ)
振り付け考えてる時は、抱きついても何も思わなかったのに。
NAOKOも同じだったのか、すっと視線を逸らした。
「ん?どしたの?」
「いや……なんかちょっと暑くない?」
そう言いながら、NAOKOがするっと腕の中から抜け出そうとする。
「あ、逃げた」
「逃げてへんし。お水飲みたくなっただけ」
耳が、うっすら赤い。
それが面白くて、私はそのまま後ろからもう一回抱きついた。
お腹の前で腕を組んで、ぎゅっと閉じ込める。
「わ、まひ!?」
「捕獲〜」
「ちょ、汗かいてるから離してって」
「いいじゃ〜ん」
首元へそっと顔を埋める。
ダンス終わりの熱と、柔軟剤の匂いが混ざって、なんだか落ち着く匂いだった。
「……ん〜、いいにおい」
「絶対汗やって」
「それでもいい匂い〜」
「ほんまお願いやから、離してぇ……」
NAOKOが私の腕を軽く引っ張る。
これ以上やると本当に困らせそうで、私は渋々離してあげた。
「もぉ……なんか余計暑なったわ」
NAOKOが呆れたみたいに笑いながら、パーカーを脱いで床へ放る。
中は、ぴたっとした黒のショート丈トップス。
首元が広く開いていて、綺麗な鎖骨がそのまま見えていた。
汗で少し肌に貼りついたネックレスが、動くたび小さく光る。
「……で?」
鏡越しに、NAOKOがこっちを見る。
「続きどうする?」
続きはすぐ出します。あと今回は2話です。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!