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⚠︎注意書き⚠︎
1x1x1x1 × azure
2人は恋人同士であり、
一緒のベッドで寝ています。
苦手な方はご注意ください。
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1x1x1x1目線
朝の光がカーテンの隙間から差し込んでくる
まだ少し眠気が残るまま1x4はぼんやりと目を覚ました
「……ん、もう朝か」
重たいまぶたをゆっくり持ち上げて隣を見ると
視界に飛び込んできたのは、自分の胸にぴったり身体を預けて寝ているazureの姿だった
「は……」
目が完全に覚める
しかもただ隣にいるだけじゃない、azureは俺の右腕にがっつり抱きついてて、脚も絡めるように巻きついてて、そのうえ俺の服の裾をぎゅって掴んでる
寝顔はあんなに不機嫌そうなツラしてるくせに、こんなに無防備とか反則だろ
1x4は動けないまま、心臓の音だけがうるさくなるのを感じた
「……お前……可愛すぎるって」
思わずぽつりと口に出してしまう
いつも口きけば喧嘩みたいになるくせに、こんな顔で抱きついてこられて 何も思わないわけがない
azureの髪からはシャンプーの匂いがかすかに残ってて、肌は少し熱を持っていて
その全部が、妙に愛おしいと思ってしまった自分が少し怖くなるくらいだった
「おーい 起きろazure」
低く声をかけると、azureがもぞもぞと動いて、ゆっくり目を開けた
「ん……なに…?朝…?」
「……お前、俺に抱きついて寝てた」
その一言でazureの顔色が一瞬にして変わった
目を見開いて、頬がみるみる赤く染まっていく
「はっ!? ち、ちげぇしっ!!俺は…俺はっ、知らねぇ!そっちがなんか…寄ってきたんじゃねぇの!?」
焦りすぎて言葉がめちゃくちゃなのが逆にわかりやすい
1x4は肩を震わせて笑いを堪えながら言った
「完全にお前から抱きついてたけど?」
「…っし、知らねーし…!そんなの…たぶん無意識…っていうか……」
途中で語尾が曖昧になって、azureがぽつっと呟いた
「…僕、そんなつもりじゃなかった…のに…」
あ、今「僕」って言った
1x4は心の中でガッツポーズした
その一人称のゆらぎ、本人は気づいてないのかもしれないけど…マジでずるい
「なにその“僕” かわいすぎ」
「言ってねぇ!!うるせぇ!!黙れ!!!」
azureは反射的に布団に顔をうずめて、声をくぐもらせながら叫んだ
でも1x4にはもうバレてた
耳まで真っ赤になってるのも、布団の下で手をギュッと握ってるのも、全部全部、見えてる
「……ほんとお前、可愛いな」
小声で呟いたつもりだった
でもazureの耳がぴくっと動いて、布団の奥から
「……うるさい……バカ……」って弱い声が返ってきた
怒ってるようで怒ってない
むしろ、、、たぶん、ちょっと嬉しそう
1x4はため息混じりに笑って、ゆっくり腕を動かしてazureの頭をぽんぽんと撫でた
「まだ寝るなら ちゃんと布団かぶっとけよ」
「……わかってる…」
声が こもっていてちょっと不機嫌っぽいのに
手の力は弱まってなくて、1x4の腕をぎゅっと抱いたまま azureは再び目を閉じた
(……甘ったるい朝だな…)
1x4はそう思いながら、azureのぬくもりごと もう一度目を閉じた