金縛りに似た憤りを憶えた。
いつになく、純度の高い、激昂。
そいつに向けた言葉の刃は 空振り
まもなく反論として心の底を突き刺した。
深く、深く、深く。
暴力も許されるそんな場所で
味方は誰も居なかった。
裏切られた悲しみは
いつしか 当たり場所の無い哀しみになり、
この哀しみになった場合、
心に深く傷が遺る。
人は傷つくのは簡単だが、
傷を癒すのに多大な時間を要する。
私はとても傷ついた。酷く哀しんだ。
私はあなたに何をしたのか。
あなたは私に何故したのか。
傷つけた傷の形さえ
うろ覚えですら覚えていないのに。
あなたは味をしめて極悪非道を繰り返す。
私の心の傷口に塩を塗り込む。
心の休息は体の休息より時間がかかる。
私はまた、独りを味わう。
私はいまだ、塩を味わう。
しょっぱい傷の味を永らく感じ続ける。
ボロついた心を、塩を洗い流しながら。
僕は心を洗い続ける。
いつか来たるその日まで、
俺の心は荒い続ける。
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