初めてMGAかきます、何卒。
以下の要素を含みます
・nmmn
・BL
・mtp(mtk×hrt)
・OD(センシティブつけました)
上記の意味がわからない方・地雷の方は
ブラウザバックお願いします。
語彙力も文才も無いです。無理だと感じた際には御遠慮ください。
⚠️まだエピローグかってレベルで話進んでません。
次回から話動き出すと思います。
side mtk
きっかけは些細なことだった。
周囲からの期待、ファンからの期待、スタッフやメンバーからの、期待。
期待というものは人間を奮い立たせる材料にもなれば、かえってその期待により人を縛り付けることもある。
僕の場合は後者だった。
最近、バンドが大きくなってきていることもあり沢山の人に曲をや僕たちを見て貰える機会が増えた。
そして観客の多さに比例して、〝期待〟というものは大きくなっていった。
僕だって人間だから休むことも必要だけど、ここのところ押し寄せる大量の仕事を捌ききることが出来ず、摩耗する身体に鞭を打ち、無理も承知で働いている。
初めてこのODという行為に手をつけてしまったのはいつだっただろうか。
«作曲しなきゃ»
その一心で休みもせずにずっと作業をしていた時だった。その時、頭の中に鮮烈な痛みが走った。
ズキズキズキズキ
痛みが止まらなかった。早く止めないと。覚束無い足取りで、いつも服用している頭痛薬を取りに行った。
ゴクンッ、
大人は1回2錠。最初は用量を守ったのだが
「ッ痛っ……なんで聞かない、?」
ーー早く治まってくれ 、
その一心でもう一度2錠口に含んで水で流し込む。
「……治っ、た、?」
良かった、まだ大丈夫。と作業を再開した。この時は、これだけで済む話だと思っていた。
頭痛薬を飲んでから3時間程経った時だった。
ズキッ、またあの痛み。
「…………またか、」
さっき飲んだ数と同じ、4錠をプチプチと手にだし、飲み込む。これでまた治まると信じていた。
ーーが、その痛みが収まることは無かった。
「ッ 、なんで、なんで効かないのッ、」
ズキズキズキズキ。あの痛みが続く。
「お願い効いてッ」
夢中でシートからプチプチと薬と手に取り、また4錠出してから飲み込む。ゴクンッと喉が音を鳴らす。
お願いだ 、治ってくれ。必死に神に祈った。
気づけばあの痛みは治まっていた。
「…………良かった」
痛みは治まった…………今日はもう寝よう。
僕は気絶したように眠りについた。
side hrt
ーー最近、元貴の様子が変だ。まぁ、ただの勘違いかもしれないけど。
でも、スタジオにいる時、一瞬凄く痛そうに顔を歪めてから、控え室に駆け込んでいる姿をよく見る。
あれは絶対に何かある。そう思った。
なんでそんなに分かるのか、って
まぁ幼馴染な事もあるけど、俺は元貴に好意を寄せているからだ、ということもあるだろう。
気づいたらアイツの事が好きだった。きっかけは特に無い、と思う。元貴の一挙手一投足が美しくて、その瞳に見つめられるだけで吸い込まれてしまいそうだった。
でもこの気持ちを伝えることはしない。
俺らは男同士。最近はジェンダーに対する理解が深まっていたりするが、いざ自分が同性を好きになったとすれば、周りから奇異の目で見られるのは避けられないだろう。そして、元貴本人からも。
俺は……元貴から離れるのが1番嫌だ。だから、この思いは墓の下まで持っていくと決意した。
side mtk
頭が痛い。最近は薬を飲む量も増えてきているし、痛みに気を取られて作業にも集中できない日が増えてきている。
この行為がODと呼ばれるものだというのは分かっていた。でもこの代わりになることが見つからなかったから、続けざるを得なくなっている。
overdoseなんて響きはかっこいいけど、所詮ただの薬物依存。僕はきっと薬への依存から抜け出せなくなっているのだろう。
飲むと痛みが治まるだけじゃなく、頭が浮くような感覚に陥る。ふわふわして何処か心地がいい。
もう辞めないといけないのは分かっている。でも辞められていないあたり、僕はもう手遅れなんだろうな、と常々思う。
長かった仕事が終わり、身支度をする。
今日はまだ昨日の続きをしなければいけないんだ、
早く、家にーー
けれど想像より僕の身体は摩耗していたらしく、急に視界がぐわん、と回った。
これ、もしかしてヤバいやつ、?
倒れる、と目を瞑った瞬間、誰かの手に身体を支えられる。
「……とき、元貴、」
「ん…………」
「ちょっと、大丈夫……じゃ、ないよね」
「わか、い、?」
「俺の家帰るよ、寝てても大丈夫だからちょっと休もうか」
暖かい感触に包まれ、僕は意識を手放した。
side hrt
えーーっと成り行きでお持ち帰りしてしまった、のだが
今日は特に調子悪そうだなと思ってたら倒れかけるし……怖
真横で寝てる、けどうなされてる……大丈夫かな
髪に手を伸ばしてみる。
「うわ、サラッサラ……」
つい口に出たのは危なかった。ていうか危機感ないな本当に……
俺じゃなかったら危なかった、まじで。
なんて脳内でずっと独り言を並べていると、横から呻き声が。
「ん‘’ぅ…………」
「あっ、元貴起きた、?」
「わかい……」
「そうだよー、なんか食べる?」
「いや良い……ごめんね、迷惑かけて」
「いや全然、最近疲れてるみたいだったからさ。」
「今日はゆっくり休もう」
「……っでも、まだ作業が」
「だめだよ、休むことも大事。」
最近元貴がやつれていた理由が何となく分かった気がする。
「シャワー浴びる?」
「……じゃあそうする。」
「おっけ。じゃ、どうぞ」
「ありがと」
「……うん」
…………違和感、というのか。
今までの元貴とは何かが違った。
疲労だけでは無い……そんな感じが
今までも何かがが引っかかっていた。でもその〝何か〟の正体までは分からない。
俺はきっと、ここで異変に気づいておかなければいけなかったんだと思う。
彼の置かれている状況、そして、彼自身に。
side mtk
「…………」
風呂場にシャワーの音だけが響き渡る。
迷惑を、かけてしまった。人に。
それだけで、罪悪感に押しつぶされそうになる。
僕なんかが他人に面倒をかけている。昔からそれが嫌いだった。
だから次第に、1人で自己完結するようになっていった。
…………ODの時みたいに。
「……僕ってダメだなぁ、本当に」
そう呟いた時、何か気持ちの悪いものが身体を支配した。
「…………?」
唐突に、何か身体に異変が起きている事だけは分かった。
わからない、けど。気持ち悪い
何、何が起きてる、?
焦って水を止めて、風呂場から出る。
「……薬、」
頭痛じゃないとしても、この身体は薬を欲している。
身体をバスタオルで拭き、服を着る。髪もタオルドライする。
今は薬しか考えられなかった。
薬薬薬薬。
早く
はやく
脱衣所から出る。荷物は……あっちの部屋か
若井が何か言ってる。分からない、耳に入って来ない
くすり
……あった、荷物
常に鞄に入れてある箱からブリスターパックを取り出す。
1枚なら足りる、か
無我夢中で薬を手に出す。
気づけば片手がいっぱいになっていた。
手が震え、視界が歪む。
薬が口に入る、直前。
「何してんだ…………っ!」
バシっ、と手を叩かれる。
持っていた薬がバラバラと床に落ちた。
「わかい、?」
「何してんだよ、それ」
「……ヒュッ」
喉から変な音が出る。
バレた、見つかった
動揺で声が出なかった、目を合わせられない
あぁ、また何か喋ってる、聞こえない、聞きたくない。
嫌われたくない
迷惑かけたくない
ただ、この場から逃げ出したかった。
気づけば、部屋から飛び出していた。
かなり長くなってしまったので一旦切ります🙇♀️
ここまで読んでくださった方、ありがとうございます!
次はR18入るかもです。
コメント
6件
だいすきです フォロー失礼します
この作品好きすぎて、♡500まで伸ばしちゃった(ノ≧ڡ≦)☆
流れ的にhrt攻めかと思われるかもしれませんがhrtは受けです! 文章を書くのには慣れていないので、温かい目で見守っていただけると助かります🙇♀️ これからよろしくお願いします。