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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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竜胆sideのお話、沢山のいいねありがとうございます!!🙇🏻✨


_注意事項_

・前回の続き(竜胆side)

・蘭side

・蘭の親が出てきますが捏造親です

・蘭モブあり

・暴力表現あり

・春竜要素あり









親に竜胆と付き合ってるのがバレた時この世の時が止まったような感じがした。

人には一つや二つ、親にも友達にも誰にも言えない秘密がある。俺だってあった。

恋人が同性だって事。

親に怒られた。殴られた

竜胆君と別れなさいって

俺の親は怒ったら怖かった。従うしか無かった。

あの日、俺は


最愛の恋人に別れの連絡を入れた



___


付き合っていた頃、よく男子と恋バナをしていた。

「蘭は好きな奴とか居んの?」


よく聞かれてた質問。

男子にも秘密にしてる事。言ったら引かれる

そう思って言えなかった事


「居ねぇよ、女なんてキョーミ無いし 」

「モテ男は言う」

「はっ、何とでも言いやがれ。お前らには一生出来ねーよ」


「竜胆は?」

「あ、俺?」


竜胆もその日はたまたま居た。こういう話は竜胆苦手だからあまり中には居ないことが多い。


「……まぁ、居るけど、、」


「え?!付き合ってる奴?!好きな奴?!どっちだよ!!」


それを聞いた途端、俺以外の奴等がざっと立ち上がり、竜胆の方にへと熱い視線を送る

「つ、付き合ってる奴……」


「はぁぁぁぁ?!!抜け駆けサイテー!!」


「何だと?!!」


そう言って言い合いが始まった。紹介しろとか写真見せろとか。それを聞いてると頬が緩んで笑ってしまった。

それに気付いたのか竜胆も微笑んでいた。


幸せだ。



そう思ってたら


バレた



親に



___⬇


痛い

顔、腕、全部

痛い

別れたいなんて言えない

言いたくない

幸せなのに

竜胆の事好きなのに


「好きなのに」


部屋に戻ってスマホを握り、今までの竜胆との連絡を振り返った。

遊ぶ事を予定した事、学校であった事を話したり、長い時間通話したり、

沢山の思い出が入っていた。

親には反対したかった。したかった…

出来なかった。

言えなかった。俺がちゃんと言えるような人間だったら。そう何度も強く思った。


〈別れよ、ごめん〉

違う

〈飽きた〉

違う

なんと送れば良いのだろうが。手汗が染みる手を一生懸命動かしながら考えた。


〈別れよ。好きな人出来た〉


これでいい、これがいい、

そう思いながら送信ボタンを押す。押すと直ぐに竜胆との会話の画面にへと入っていった。入らないでくれ、頼むから

この後、会話はやりたくない。だから

ブロックしたんだ。


〈竜胆 さんをブロックしますか?〉

「ごめん…」

〈はい〉

〈取り込み中……〉


竜胆 さんをブロックしました


その文字を見た途端、涙が溢れて止まらなかった。


「ごめん…ごめんなぁ、竜胆…」


ごめん


枕に顔を埋めて、タオルを濡らしながらそう言った








翌日

親を見たくも話したくも無かったからいつもよりも早く出て学校にへと行った。そこには案の定誰も居なくて、早く鍵を取って早く教室に行って、それから、自分の席に座った。する事が無かった。

早く仲良い奴来ないかなー、とか今日は授業なんだっけ、サボろっかなーって考えて、片隅では彼奴の事考えてて今にも泣きそうになった。


ガラガラガラ

誰か来た。

見ると特徴的な髪だった。人目で分かった。

竜胆だった。

驚いたけど隠すしか無かった。言い出しっぺの俺が驚いて泣いてたりしたらバカみたいだ。だから

「竜胆、おはよ」

いつものように挨拶をした。そうしたら竜胆は少し気まづそうな顔で

「おはよう。」

そう言ってきた。

話す事は考えてなかったから沈黙が流れる。この沈黙でさえ俺の敵になっているように思い吐き気がした。

口を開いて1つ、言葉を紡ぐ。

「昨日はごめんな。急にあんな事言っちまって 」

そう言うと竜胆は眉を下げて悲しそうな表情でこちらを見ていた。辞めてくれ、俺だって泣きそうなんだ


「いや、大丈夫、、だ。」


「これからはさ、また、”友達”って事で」


“友達”

その言葉を言って、胸の底が痛めつけられたように思えた。


「____おう」

この時の竜胆の顔は悲しそうで、怒っているようで今でも脳裏に焼き付けられている程頭に残って離れられない。




_______


別れてから2ヶ月が経った頃、知らない女に告白された。


「蘭くん、好きです…!」

誰だっけ、この女。

頭にはそんな考えばかり浮かんでいた。ちらりと見えたジャージに書かれているジャージの刺繍文字には「中山」そう書かれていた。此奴は中山なんだ。ふーん、

興味が無かった。


気分晴らしには良いだろう。そう頭に過った。その途端、竜胆との楽しい思い出が溢れて止まらなくなって映画のスクリーンのように流れてくる。


──蘭、今度ここに行ってゲームしようぜ。ほら、新しいの入ったんだって!


─────手、繋いでいいか?


─────今馬鹿にしただろ?!俺はガキじゃねぇんだよ!!!


─────好き、…んだよ、そんなに可笑しいかよ俺から言うのが。あ?!今笑ったな!酷い!サイテー!


楽しい思い出ばかり。ここで付き合ったら忘れる事が出来るのだろうか。忘れたら竜胆とは戻ることが許されないだろう。あの時親に反抗していればこの告白も早く断って竜胆とまた遊ぶことが出来たのだろうか?


「…俺で良かったら」


「ホント?!ありがとう、、」


俺の手は冷たくて、少し震えていた。






それから数週間後

─────。

竜胆と三途の話し声が聞こえた。相変わらず仲が良いな。そう思って少し頬が緩まった。


「竜胆知ってっか?」

「何を」

「何って……蘭の事だよ」


俺の事を話している様だった。何を話しているのだろう。興味が出てしまい、ドアに耳を当て、聞く。


「中山と付き合ったって。蘭」

あ、

終わった。


心がドキリと揺れた。




「…そこまで未練があるなら別れなければ良かったのによォ。なんで別れたんだ?」


聞かないでくれ、頼むから。俺のせいだから、お願いだから____


「ッ____ 蘭が中山の事好きになったからかもしんねぇ…」

「俺だって認めたくねぇよ、!蘭が付き合ったって…けど、もう良いんだ」

唯の幼なじみであり友達なんだから


ごめん、竜胆、ごめん、

空気が薄くなった感じがしたから屋上にへと足を運ぼうとした。


そしたら春千夜と目が合った

その目は怒りの色に染まっていた。




_______


「なぁ、なんでさっき居たんだよ」


屋上に行き、床に座り込んでいたら隣から声が聞こえた。


「……別に、タイミングが悪かっただけ」


「お前もお前でバカだよな。中山と付き合うなんて」


相変わらずの上から目線の言葉で腹が立ったが今はそれ所では無くてスルーした

「お、珍しいな。手をあげないなんて」


「るさ…そんな気分じゃねえし」


「ふーん、」


そう言って隣に三途が座り込んできた


「竜胆って可愛いよな。一人っ子なのに弟気質が溢れてて。笑顔なんて限定的にしか見れないけどそのレア度があるこそ可愛く見えるし」


なんか知ってることをペラペラと話始められた

「何が言いたいの?」


流石に怒るよ、?俺


そう睨むと降参したのか舌をベッと出しながら両手を上に上げていた。


あーあ、俺だったら竜胆の事泣かせないのに


そうボソリと聞こえたから横を向くとそこには案の定、余裕をかました笑みで俺を見ている三途の姿があった。


「は?何言ってんだよ…」


風がユラユラと吹き始めた。


「ありがとな、蘭」


ニコリと笑った三途は立ち上がって出入口にへと歩き始めた


「竜胆、俺が貰うわ」


バタン


屋上のドアが閉まった。

1人、静かな空間が外の屋上では流れていた。



『夏。蘭side』END

次回➡『夏。side無し』


お待たせ致しました!続きです✨😭

スランプに入ってしまい、書いては消して書いては消しての繰り返しでした…ホントにすみません🙇💦

and最初にも書いてあるとおり、前回の話沢山のいいねありがとうございます!嬉しすぎて飛びそうになりました笑

では!また次のお話で会いましょう!✨📖´-


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