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ひゃ〜〜〜😭切ないです😭😭グクも苦しい何かを背負ってるみたいでどちらもきっと辛いんだろうな〜...😿
Reoさん、いつもより酷くないですか??😭😭😭なかなかジミンちゃんを幸せにしてくれない、でもそんなとこがまたいいんですわ🫶🫶🫶
もう心臓、胸どっちかが痛い🥺😭 ジミンちゃん頑張ったね… グクは酷いよ🥺ジミンちゃんの気持ち考えずに離れちゃって🥺 でも…良かったのかな… もう泣けました🥺 主さん感動です😭
🐣「ん、、、」
急に目が覚めて、
寝ぼけたままゆっくり身を起こす。
見覚えのない暗い部屋。
ぼんやりと見回すと、
大好きな人が自分の左側に寝ているのを見つけた。
そっか、、ここ、、グクの家なんだ、、。
眠って落ち着いたせいで、感覚が戻ってきたのだろう、
身体がたまらなく痛くて、
頭がふらふら覚束無い。
ほんのりグクの香りがする半袖Tシャツに着替えさせられていて、
体の至る所に湿布が貼られているのが分かった。
でも、
冬なのにこんな格好でも寒さを感じないくらい、
さらには、湿布の冷たさを感じられないくらい、身体が痛くて燃えるように熱い。
回らない、湧いてしまったような頭で、
身体を引きずるように動かし、
グクの顔を覗き込んだ。
眠ってて僕には気づいていないみたい。
そっと頬に触れてみる。
やっぱり、、綺麗な顔、、、
優しい顔だね、、、、、。
一気に色んなことが起きて、
怖い思いをして、
心がどうかしていたのだろう。
ずっと会いたかった人に会えて、
安心したこの気持ちが
爆発してしまったのだろう。
そして何より、僕はまだ、
あの日のキスの快感を忘れられていなかった。
自分が思っていたよりもずっと強く、
もう一度彼とキスしてみたいと、
求めていた様だった。
だから、
気づいたら僕は、無意識に、
眠る彼の唇へ、
自分のそれを重ねてしまっていた。
🐣「チュ、、、チュッ、、、ハァ、、、ン、、」
グクはそれでも起きない。
前みたいに乱暴に押し付けられることなく、
求めるがままに味わうその唇は、
温かくて、
柔らかくて、
頭がぼうっとしてしまうほど気持ちがいい。
ぞくぞくする身体がたまらない。
幸せで、体の痛みも今までのことも全部忘れられた。
目を閉じて、彼の顔の両側に手をついて
さらには彼の体にまたがって、
何度も何度も夢中でキスを落とす。
そのうち、
なんで独りよがりでこんなことをしているのだろう、と、また虚しくなって、
閉じた瞼の間から涙がこぼれた
それでもやめられなくて、
でも涙が止まらなくて、
その虚しさを誤魔化すようにまたキスをして、、
自分で自分の止まらない行動に困り果てる。
気付けば涙でぐちゃぐちゃの顔で、嗚咽を漏らしながら、グクにキスをしていた。
その時、
急に温かい手を、腰と肩に感じ、
抑えられて
唇をそっと離された。
🐣「ふ、、あ、、泣」
グクの手だ。
起こしてしまった。
ただでさえ回っていない靄がかかった頭が、
パニックを起こして体が固まる。
こちらを見ているのであろう彼と
顔を合わせるのが怖くて、
目を開けることができなかった。
涙だけがこぼれ落ちる。
いつから起きていたんだろう
また怒られる。
拒絶される。
せっかく会えたのに。
またグクが嫌がることをしてしまった。
もうやめるって決めてたのに、、。
どうしよう、、、どうしよう、、泣
僕を抑えたまま動かない彼。
時間が凍りついたような沈黙。
動くこともできず、
身体をぶるぶる震わせて怯えていたら、
🐰「ジミナ、」
彼の傍らに寝かされて、
その腕の中に抱きしめられた。
頭を抱くように腕が回されて、
促されるままに、彼の胸元へ顔を押し付けた。
落ち着く香りに包み込まれ、
背中を優しく撫でられる。
🐰「どうしてそんなに泣いてるの、、。
大丈夫、、怖がらなくていい。
怒ってない。
寝ぼけてるんだろ、、体痛いんだろ、、
このまま寝て忘れればいいから、、。」
忘れる、、、?
どうして、、、、、?
どうやって、、?
🐰「頼むから、、もう俺のことは諦めろよ、、
今日だって俺と会わなきゃあんなことならなかったって分かってるんだろ?
もうこんなろくでもない俺のことなんか忘れてくれよ、、俺はお前のそばにいていい奴じゃない。」
そう囁くように言う静かな声。
そんなの無理だと、、
それができなくて困っているんだと、
ただグクに、世界でたった1人、あなただけに、自分のそばにいて欲しいと思っているんだと、
そう言いたかったけど、
彼の声のあまりに苦しげな、切なげな響きに、
僕は口を開くことが出来なかった。
彼の腕に包みこまれて、小さくしゃくりあげることしかできなかった。
🐰「今夜だけはそばにいる、、ね?
まだ夜だから、、怪我してんだから、、
ゆっくり寝た方がいい。」
本当にグクはずるい。
酷い。
あんなに僕の感情を振り回して、
己の身を投げて、
危険なところを助けに来てくれて、
キスの気持ちよさまで覚えさせて、
こんな優しく抱きしめて、、
諦めろなんて無理に決まってるじゃないか。
今夜だけって言われて、寝られるわけないじゃないか。
忘れていた怒りが戻ってくるのが分かる。
でも僕には怒ることなんかできなくて、
怒り方なんか分からなくて、
全部涙になってこぼれ落ちる。
🐣「いやだっ、、、泣」
はじめて彼に抵抗するような言葉を放った。
🐰「っ、、」
彼があからさまに息を飲み、
身体を強ばらせた。
僕を抱く腕が震え出して、離れようとするのを感じる。
そのあまりの変わり様に、
これはだめなんだと一瞬で悟った。
溢れかけた感情がまた心の中へと、
僕を苦しめる、もどかしい重りとなって
押し込められていく。
言うことを聞くしかないんだと思った。
それしかないんだと、
悲しくて涙がこぼれ、彼にすがりついた。
🐣「はなれないでっ、、泣わかったから、泣
もう分かった、、ぐすっ泣
忘れるから、、泣
今日が最後でいいから、、泣
じゃあ、、1回くらい、、、泣
1回くらい僕の言うことも聞いてよっ泣
キスしてよ、、泣
痛いのっ、、泣からだが痛いのっ、、泣
グクからキスしてよっ泣」
🐰「ジミナ、、?」
グクが困惑しているのがわかる。
“体が痛いからキスして。”
そんな意味のわからないことを繰り返し言って
ひたすらわめいた。
彼の体に腕を回し、
ぎゅっとしがみついて泣いた。
だって今ここで、
貴方が好きだからなんて言ったら、
言うことを聞いたことにならない。
だから、
“身体が痛いから”なんて、
訳の分からない口実をつけた。
ずっと彼の嫌なことはしないと決めてきたから。
だから、グクに忘れてと言われてしまったら、もう僕には彼の言うとおりにする他なかったから。
好きを伝えずに、
もう忘れるしか無かった。
でも、何故か今、
どうしてもキスが欲しかった。
止められない衝動だった。
🐣「痛いのっ泣
キスしてよっ泣
早くっ泣 、、はやくっ泣」
悲しくて、どうしようもなくて、
泣きすぎて嗚咽し、変な咳が出る。
おかしなことを言う僕に、
寝起きだったグクも、訳が分からなくなったのだろうか。
身体を離されてわめこうと思った瞬間、
俯いていた顔をすくいあげるように
唇を塞がれた。
🐣「ふあっ、、んっ、、んん、、ぐすっ、、、、」
そのまま優しく仰向けに寝かされ、
グクが僕の上に覆い被さる。
反射でグクの服を握ろうとした手は、
彼の温かい手に包み込まれて、
顔の横でシーツに押さえつけるように繋がれる。
前みたいに、
でも前よりずっと優しく、
彼の舌が入ってきて絡み取られた。
🐣「クチュ、、ンッ、、、ンンッ、、、、、」
恋人のように繋いでくれる手
慰めるような、あやすような、
穏やかな舌の動き。
快感で身体が痺れる。
痛みが一気に楽になった。
幸せで満たされた。
なのに、
涙は止まらなかった。
バカみたいだって思った。
こんな、、こんな大好きな人に、
好きだって言えずに、
キスだけしてって言って、
勝手に気持ちよくなって、
勝手に幸せになって。
でもこれは最後で。
もうこの人のことは忘れるっていう、
最悪な約束のキス。
涙でもう何も見えなかった。
🐣「クチュ、、ンッ、、、フッ、、、プハ、、ハ、、
、、あ、、、泣」
そっと唇を離されてしまって、
散々泣いたはずなのに、
まだ涙が溢れる。
🐰「もう痛くない、、?」
それが僕にとってどれだけ残酷な質問なのか、彼は分かっていない。
痛くないって言ったら終わってしまう。
言わなくたって、いつかは終わってしまう。
でももう少しだけ、、
🐣「まだ、、まだいたいよっ、、泣」
わがままを言って、
抑えられていた手を思いっきり振り払い、
ぐっと無理やり顔を引き寄せた。
グクはまた口付けてくれる。
もういやだ、、、
気持ちよくなってしまいながら、
でも、心は痛くて痛くてたまらない。
きっと今、身体の痛みを感じないのは、
それ以上に心が傷だらけで血を流しているから。
息が出来なくて苦しくて、
でも離れて欲しくなくて、
彼にキスされたまま
生まれて初めて、僕は気絶した。