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Season2:国家成り上がり編
◇◇◇◇◇
桜が満開の季節、桜と若葉の探索者としてのデビュー戦。
小田原ダンジョンまで、みんなで見送りに来ている。
当然、表に出るとパニックになるので、早見さんの車の中からのお見送りだが。
「桜!たぶん大丈夫だと思うけど、レベルが上がるまでは、気をつけるんだぞ!」
「わかってるよ。何回言うの?」
「若葉!いってらっしゃい!」
「うん、がんばるぞー!」
2人は、すでにキル○ルスーツに着替えて準備万端!
「それより、この格好で出るのが、ちょっと勇気がいるよ……。」
「うん、それ……。」
「慣れれば、大丈夫だ!
たしか、映画でも女性が着てたからな!
いい感じだぞ!」
「そう言う意味じゃなくて、目立つんだよ。」
「そうそう。同級生もいっぱいいるんだよね。」
この時期は、新探索者がアホほど集結している。その分、それ以外の探索者は、この混雑を嫌って、自粛する傾向にあるから、普段よりは混雑しないが。
「とにかく、ここで待ってるから、一発クリアして来い!地図は持ったな?」
「うん、大丈夫!」
「じゃあ、気をつけて行ってこい!」
「「ラジャ!」」
◇◇◇◇◇
『小田原ダンジョン』を語るスレ part268
1:名も無き探索者
・ここは『小田原ダンジョン』のネタについて語るスレです。
・次スレは>>980がお願いします。立てられない場合は踏まないようにしてください。
2:名も無き探索者
1
おつ
・
・
・
106:名も無き探索者
今年もやってきましたな!
新探索者の季節が
107:名も無き探索者
106
春ですな!
108:名も無き探索者
106
今年もめっちゃおるな
109:名も無き探索者
108
その中にキル○ルスーツが2人おるぞ!
110:名も無き探索者
なんだとー?
111:名も無き探索者
109
こちらも確認!
美少女2名の模様!
桃色と緑色!
112:名も無き探索者
新探索者です
同級生のミス桜蘭と準ミスの2人と思われ
113:名も無き探索者
112
おー サンクス!
114:名も無き探索者
なぜキル○ル?(°▽°)
115:名も無き探索者
ダンジョンに入っていったぞ!
116:名も無き探索者
114
謎
117:名も無き探索者
116
信者?
118:名も無き探索者
ツッタカターに写真上がってる
#キル○ル美少女
119:名も無き探索者
118
サンクス!行ってくる
120:名も無き探索者
俺もε=ε=ε=ε=ε=ε=┌(; ̄◇ ̄)┘
121:名も無き探索者
たしかにキル○ル美少女www
122:名も無き探索者
ほんと、美少女!これは追っかけねば
123:名も無き探索者
萌え〜!これ新スレ立てるわ
124:名も無き探索者
123
頼んだぞ 萌え同志
このくだりは、毎回発生するお約束のようなものである。たぶん、固定の住人がいる。
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首相官邸にて。
「なかなか、一筋縄ではいかないわね。
他のS級国家4国は、裏で結託してるわね。」
「くそー!完全にー!舐めてやがる!
小国だと思って、完全に馬鹿にしてる!」
「まあ、仕方がない。そういうもんだとあきらめよう。俺がなんとかするしかないだろう。」
「これで、明確な目標が出来たわね。」
「そうだな。世界1位だ!」
「そうだ!世界一の国家代表だー!」
首相の宗方銀次郎、S級探索者の松田龍作、探索大臣の藤堂美咲は、前日まで世界探索連盟本部(アメリカ合衆国・ワシントンD.C.)にて、世界探索連盟理事会(通称:連盟理事会)に参加していた。
その臨時理事会にて、日本合衆国のS級国家への昇格決議については、当然、S級探索者が誕生したことにより、承認された。
だが、常任理事国への昇格については、圧倒的多数を持って否認されたのであった。
理由は、S級国家としての活動実績がないためということである。
今までの4国の場合は、同時に承認されていたので、当然、承認されるものと考えていた日本国首相は、最後まで意義を申し立てたが、反勢力が覆ることはなかった。
そして、この日、3人はチャーター機で帰国し、首相官邸にて、話し合いをしていた。
「でも、あれはまずかったわね。」
「本部の奴らー!
探索履歴やー!所有者変更履歴をー!全部調べてやがった!」
「橘のことは、すでにバレバレだったな。」
「そうね。ともかく、颯ちゃんと咲夜ちゃんは、早々に正式なNDAを締結しておく必要があるわ。それに、引き抜きを防ぐために、国としてなんらかの契約も必要だわ。」
「それも必要だが、2人は、こちらに取り込むことにー!するぞ!」
「というと?」
「これこれ、こういうことだ!どーだ!」
「それ、勝手に決めていいのか?」
「私はー!総理大臣!宗方銀次郎であーる!」
こいつ、こういうところはすごいわ!
◇◇◇◇◇
「とにかく、2人とも、お疲れ様!
初ダンジョンは、どうだった?」
「うん、チートすぎてよくわからない。」
「そうそう。明らかに周りと違うもんね。」
「それはよかったな。」
「これで、桜と若葉はD級だな?
一発ですごいぞ。小田原は、ちょっと遠いからな。次は世田谷か。」
「そうだね。桜ちゃんと若葉がC級になったら、私たちも探索を再開しようと思ってるんだよね。」
「そう。もうそろそろいいかな〜って。」
「お!それは、ありがたいな。桜と若葉は装備のおかげであって、まだまだレベルが低いからな。それまでは、一緒に行ってくれると助かる。ただ、C級は混雑してるから、B級がいいかなって思うけどね。」
「そうだね〜。たぶん、C級はいけるんじゃない?」
「じゃあ、サクッとB級に上げて、レベルアップといきましょうか。」
「うん、ありがとう。がんばる。」
「がんばるぞー!」
「今日は、D級昇格のお祝いで外食するか?」
「「「「賛成!」」」」
「それじゃ、寄り道しちゃいますね!」
やっぱり、ものすごいチート!
進撃のキル○ルズ!乞うご期待ください!
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