テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
16,047
151
998
青桃垢更新しようと頑張ってるんだよ…ちょっとまっててね…(思ったより長くなりそうでびっくりしてる)
あれから数日後、髪を切って前髪が短くなって、目元に前髪が無くなってから周りからの注目を浴びるように感じるようになった。こんなにも視界が変わるだけで人の視線というのをわかるんだなぁ、普段からこんなに見られてたなんて恥ずかしい。
「りうちゃんりうちゃん!今日スタバ行かない?」
「りうら金欠なうなんです」
「えー!残念〜」
ぶーっと唇を尖らせて拗ねる。いつもならついて行ってたけど本当にお金がないから今日スタバ行ってたら多分破産する。
そんないむを放って置いてるといむと初兎ちゃんの方で話が進んでる。その間にスマホとかをいじってたりするとブーブーとスマホが震えて通知が届く。…ないくんだった。
『りうら、今度遊びに行こ?いむと初兎も勧誘済み』
グッドのスタンプが付いていてなんだか不思議と笑みがこぼれる。きっとこの遊びは少し日が経つだろうからその間にバイトとかでもして稼げばある程度は。少し悩んでから、いいよ。って答えた。
『本当?ありがと、んじゃ日程とかはあいつらに聞いといて』
そのメッセージに既読をつけといて、先程開いてたアプリを開き直す。よし、ゲームに再開しようってところで充電がなくなる。…はぁ?ついてないなぁ、最悪。
「…あ、鐘なった。いむしょー早く席につかないと怒られるよ」
「やっばい!!またね!!今度また遊ぼーね!!」
「……うん」
頬杖をつきながらいむしょーがわちゃわちゃしている姿を眺める。今度遊ぶって、ないくんからのお誘いのやつのことかな。いつ遊ぶとか日程、教えてくれるんだよね。
***
色々と決めて遊ぶ日当日。遊ぶところとか色々な候補あったんだけどみんなで遊ぶなら、ってので遊園地になった。先にその場所について待機をする。スマホは使いすぎて充電減るのも嫌だしゲームでもやってようかな。ゲームはWi-Fi繋がらなくてもやってけるし。
「あ、りうら!早くねお前」
「…初兎ちゃんは?」
「あー…それは…」
気まずそうに目を逸らして少し間を挟んだあとに口を開く
「初兎は熱だって、行きたかったなぁって泣いてた」
「…あらら、残念だったね。」
2人で苦笑していむのことを待ってるとりうらのスマホがウ゛ーウ゛ーと震えるから通知を確認すると、メールの送り先はいむだった。
『ごめんりうちゃん、今日色々あって行けなくなっちゃった3人で楽しんできてね!ごめん本当に!!』
「いむも、来れないみたい」
「は!?…えー、じゃあもう入っちゃう?」
「そうだね、時間がもったいない。」
しょうがないことだけれど、こんなにもたまたま予定が被ったり熱出したり…もう日を改めたほうがいいんじゃないか、って思ったけど遊園地のチケットなんてさ、キャンセルするのも取ったりするのも面倒くさいじゃん。って考えてたのはないくんも一緒だったみたいで結局2人で回ることになっちゃった。
「りうらは何が苦手?」
「んー、あんまりないかも。高いところから落ちる系のやつは無理。」
そう言うとないくんは大きく笑ってじゃあ、と言葉を継ぐ。
「まずはコーヒーカップみたいのでも乗る?」
「…のりたい!」
***
「やっばい楽しかった…」
時が経つのはあっという間で、気がつけばもう空には夕日が登っていた。閉園時間までいるつもりだけど、こうも夕日が登ると終わり、って感じがしてなんだか寂しい気持ちになる。
「…夕飯食べに行く?」
「行こ〜」
歩き回った足を癒すためにも夕飯食べに行きたい。
夕飯食べたところはすごいおしゃれな場所でりうらみたいな陰キャが入っていいのかわからないくらいにおしゃれで、でもないくんが隣にいたからなんとなーく気軽に入れた
「かんぱーい」
「りうらは今日、楽しかった?」
「うん、2人が来れなかったのは残念だったけどね」
「まぁ…そうだね。次は4人で行けるといいね」
「うん、次もないくんと遊べたらいいなぁ」
今日、1日の振り返りをしながら肉を切り口に運ぶ。こういうところのご飯ってあまり美味しくないイメージが勝手に合ったんだけどここのは美味しい。次家族と来た時はここがいいよっておすすめしようかな。
「ふふっ、俺はね〜?りうらと2人で回れたのラッキーだなぁって思ってるよ」
「…なんだそれ、りうらは気まずかったよ。ないくんと2人きりだなんて!」
友達のお兄さんと2人きり。いくら小さい頃から一緒だったとしても会ってる回数なんて少ないんだし、毎日会ってないし気まずいよ、そりゃあ。しかも初兎ちゃんといむがいるから行くって言ったのに肝心の2人が居ないってよくない。
「りうらはさぁ、初兎達ばっかりと話してて恋愛してぇーなーとか思わないの?」
「…思わないし恋愛なんてできないし。」
「恋愛できないの?こんなにも可愛いのに?」
ないくんが目をまんまるにしてこちらに問いかけてくる。新手な嫌がらせかな。こんなにも不細工で冴えない男に彼女なんてできるわけがないじゃないか。
「何がモテないんだろ、あ、眼鏡は?眼鏡はいつも学校でつけてるの?」
「眼鏡外したら見えない、って前も言わなかったっけ?」
「コンタクトレンズデビューしてみようよ!!」
「…は?」
***
「うん!ばっちり!!すーごいかわいいよりうら!!!」
遊園地も閉園して、家に帰ろうと分かれようとしたらないくんに腕を掴まれてそのまま初兎ちゃん家に連れて行かれた。初兎ちゃんのお見舞いしてほしかったのかな?と思って初兎ちゃんのいる場所を聞こうとしてもないくんは中々答えてくれなくて、りうらは適当にソファに腰掛けたまま。
そんでもってしばらく時間が経つと大量に何かを持ってこちらの方へ詰め寄って来るから何事かと思ったらないくんがコンタクトレンズを用意してくれてたみたいで度が合うやつ選んで渡してくれた。それをつけて眼鏡を外すとさっきからこんな感じで褒め尽くし。そんなに褒めなくたっていいのに、って思っちゃう。
「明日本格的なやつ買いに行ってほしいけど、取り敢えずは学校これつけていって!」
「眼鏡つけて学校行くのはダメね!ぜっっっっったいだよ!!」
夜遅くだと言うのに大声を上げるから近所迷惑になってしまうのではないかと焦って人差し指を唇に当てて静になるように説得するとないくんは静かになった。単純すぎて心配になる。歳上なのに。
「ないくん、これでりうらがモテちゃっても妬まないでね?」
「俺だってモテてるし!別に!!大丈夫だし!!」
そう言ってるないくんの目は泳いでいて、これは大丈夫じゃないなって感じ取ったから思い切り煽ってやった。そうしたらないくんは顔を真っ赤にして騒ぎ立てるから今度こそ寝ている初兎ちゃんが起きてきてしまうと焦って必死に静かになるようにまた説得した。
案の定、ないくんの見る目は良かったみたいで。目元にかからなくなった前髪に眼鏡を外した裸眼、っていうのかな?わからないけど、目を出したことによって学校中がざわついていた。りうらって、そんなに顔整ってるのかな?それともイキってるって悪口でも言われてるのかな?…わからないけどとにかく注目を浴びすぎていて気持ち悪い。今すぐに走って逃げ出したい。
「り、りうらくん…っ! あ、ぁの…よければ、一緒にご飯とか…!」
…だーれだこの子は。はじめまして、だよね。りうら女の子と話したことなんて幼稚園ぶりだし。んんん?名前もわからないような子と食事なんてしたくないし、初兎ちゃんとかと食べるほうが楽しいんだけど…初兎ちゃんは休みだし、……あ、いむ。
「ごめん、りうら一緒に食べたい人いるんだよね。」
って女の子の顔の近くで言ったら顔を真っ赤にして倒れ込んじゃった。…あーらら。もう知らない。そんなことよりいむのもとに行かないと、いむも嫉妬しちゃうね。これはりうらもモテ期来ちゃった来ちゃった
「…で、僕の元に来たと。お陰様で僕の元にりうちゃんについて聞いてくる女の子が増えたよ、全く。」
「ごめんね、りうらすごいモテちゃったみたい」
「…なに、マウント?いつも異性とつるんでも結局友達以上の関係になれない僕にマウントですか?はぁーーーーいつも僕たちだけのりうちゃんだったのになんか取られたみたいで腹立つぅ〜〜!今からりうちゃんに黄色い声援上げてる女子たちみんな捻り潰してこようかな。」
「な、なに言ってるの?いむ…」
なんか急にヒスりだして怖いんだけど、この人。目が笑ってない、目が笑ってないよ口角上がってるのに。闇深いって、怖いわ。腰抜ける。
「てかないちゃんにモテたこと報告した?」
「したした、メッセ送ったんだけど既読無視されたの!酷くない?」
そうだよ、眼鏡外せだの前髪切ったるだの散々面倒見てくれたからお礼の1つでも入れてやろうって普段素直にならないこのりうらがわざわざお礼を言ったわけなのに既読無視で終わりって、どういうこと?
「あはは、ドンマイりうちゃん」
「まぁ、忙しいんだろうなぁとは思うけどね。あの人大学生だし大学通ってるし。」
「あとは今はしょーちゃんの看病もあるから大変なんだろーねー」
いむは、興味なさそうに呟いてお弁当のミートボールを口に含む。むしゃりむしゃりと口を動かして、ごくりと喉を通してその後言葉を発するように喉から空気が漏れる。
「りうちゃんは興味持ってる女の子とか居るの?」
「…いないし興味ない。」
この前のないくんみたいなこと訊かれた。そんなにりうらの恋愛事情気になるの?こんなにいかにも恋愛してませんみたいな男が?…いやないだろ、どう考えたって無いだろ。
「へー、じゃあ男の子とか行けんの?」
「…男、んーあんまり興味ない。つか恋愛に興味ない、するつもりもない。しかもできない。」
男か、男と恋愛することについて考えたことなかったかも。いむのお兄さんの恋人って確か男の人だったよね?なんか髪の毛長くて写真だけじゃ女性にも見えなくない方だった。けど中身めちゃくちゃうるさい関西人のお兄さんって感じがして明るい人だったな。さすがいむの知り合い、って感じだった。
「恋愛に興味ないんだ、寂しいやつだなお前」
「うるせーぞお前」
「まぁ、気が向いたらでいいと思うけど、いつか飽きられるから、そん時に寂しくならないように恋人とか作っておいたほうがいいと思うよー?僕は。」
「…そん時はそん時に考える。」
って言ったらいむはなんだそれ、って笑ってた。今日のいむ、初兎ちゃんがいないからかわからないけどなんか雰囲気が怖い。初兎ちゃんが和ませてくれてたんだな。初兎ちゃんの存在が恋しいよ…
***
結局、お礼を告げたメールは既読無視のまま返事が返ってくることがなくて。それが忙しいんだろうって納得はしているもののどこか違和感が生じているのも無視したまま変わらず1人だけの家の中で淡々と料理を作り1人でご飯を食べる。お風呂入って着替えてベッドでゴロゴロしていると気がつけば21時。
そろそろ寝るかと思い、部屋の電気を消してベッドに横たわる。その後も寝ようと思ってたはずなのに寝付けなくて、スマホをいじり続けるもどうしてもないくんから返事が返ってこないことが気になってしまいチャットアプリを開いては別のアプリ、と繰り返す。
まぁ、返事が返ってくることはなくてそのまま不貞腐れるようにりうらは意識を手放した。
続く…
(次、最後です!!)
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!