チョコの犯人 第8話
何が違ったんだろう。私の生き方。私はベリー・エンジー。生まれた時から家族に愛されず過ごしてきた。
「あんたなんかいらないのよ!さっさと出てきなさい!」 「そうだそうだ!出てけ!ブサイクの恥知らず!消えろ!」
「…ごめ、なさい」
いつもいつもいつもいつも愛されてるのか愛されてないのか。本当は分かってたのに。分からないふりをして。いつも”我慢”の積み重ねをして。それからしばらくして両親が虐待で捕まり、施設に預けられた。その施設も極悪で施設の人が子供を殴ったり殺したりしていた。いつの間にか私も感覚がバグっていたんだと思う。17歳で施設を出て、ボロアパートに住んでいた時、事件は起きた。若き19歳の殺し屋、レイニー・マニーに出会ってしまった。レイニーが私のお隣さんを殺していた。私はそれを見て、何も感じなかった。血なんてなれていたし。誰が殺されてももう私には関係ないから。レイニーが私を始末しようとした時、私は咄嗟に
「殺さないで、弟子になるから。殺し屋になるから」
と言っていた。その時の私は死にたくなかったんだ。それでレイニーは私をずっと面倒見てくれた。活動名はスイート(恋人)。なぜこの名前を選んだのかはすぐ分かった。私が彼、レイニーに恋をしたからだ。だから…
「絶対に!レイニーに迷惑はかけさせない!あんた達は絶対に殺す!!!」
「やめて…離して、、こんなことしても意味なんてないにゃ!」
「お前に…何がわかる?!誰にも愛されなくて、誰にも認めて貰えなくて唯一与えられたのが冷たい食事と痣や血が出るような攻撃だけ!!そんな中、、優しい言葉をかけられて…認められて…愛されて…尽くされて…好きにならない方が無理だろ、!!お前だって…お前だって!この人といたいって思うだろ!」
涙が止まらない。気持ちの整理がつかない。どうにもならない。その時。
「油断したね?」
赤髪の男が近づいてきて、素早く私が掴んでいた女を連れていった。その瞬間に青髪の男と赤髪のガキに銃を向けられた。完全に油断していた。
「…っやめてよ、、、もう私から幸せを、奪わないでよ…っ!!」
私は心からの言葉を口にした。気づいて欲しかった。赤髪の女は悲しそうな伏し目で私を見て言った。
「…ごめんね、この世界が不平等で不公平で。あなたの人生、平等じゃないのに公平でもなくて、辛かったよね。でも…やっていい事と悪いことがあるの、貴方はカカオを怒らせた。死んでとは言わないけど…それなりに罪はあるから、」
「グッ、」
私が赤髪の女の話を聞いてると、聞きなれない声が聞こえた。そこにはレイニーに投げ飛ばされたピエロの姿があった。
「ベリーを傷付けるな!」
レイニーはピエロを吹っ飛ばし、赤髪の女に銃を向けた。しかし、人数の差がありすぎて叶うわけもない。紅色のチビが爆弾をレイニーに投げた。約立たず。。リューイの約立たず。レイニーが傷付くところなんて見たくないのに、、!
「リューイ!起きなさい!!」
その瞬間リューイが目覚め、銃を両手に青髪と赤髪のガキに狙いを定めた。リューイは紅色のチビを打った。
「「ガーナ!!」」
赤髪の男と女2人がたじろいだ。これはチャンスだ。
「…っ、ごめんね、私の幸せのために…っ」
「”犠牲になって”」
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