竜胆side
あれ、ここ、どこだ……?
ああ、そうだここは
にいちゃんの腕のなかだ
大丈夫、にいちゃんはいる、生きてる
だってここにいるもん
いつもの香水の香りがする
でも、なにかが可笑しい
胸の奥にある
違和感
にいちゃんはいる、ここにいる
だけど、何か違う気がする
ほんとうに
にいちゃ……
?「竜胆」
?「こっち、来て」
にい、ちゃん?
?「……」
?「あはっw」
?「どうだろうなぁ゛♡」
どうだろうなって、なに?
にいちゃんはいる、よね……、?
だって、にいちゃんの香り…………
…………………………………………あれ?
にいちゃん、そう、灰谷蘭。
蘭、それはにいちゃん。おれの、にいちゃん。
にいちゃん……?にいちゃんって、なに……?
おれに、にいちゃんは
いないんだった
おれには、誰がいる……?
そう、春千夜。三途春千夜がいる。
おれの、恋人。おれの、運命。おれの、希望
おれの、ご主人様。
だからおれは、春千夜のもの。
春千夜の言うことを聞いて、ずっと春千夜のそばにいる、そう教えられた。躾られた。
そうすれば、辛いことはなくなって、愛で満ちる
それが、正しいこと
おれは春千夜がすき
春千夜side
やっと竜胆が俺のものになってくれた♡
いやぁ゛ー今まで長かったなぁ゛♡
薬は使うつもり無かったんだけど……
まア、仕方ねぇよなあ♡
おれのものにする為だからな♡
これでも、ちゃんと竜胆の事心配してるんだぜ?
大好きな兄が死んだ
毎日毎日つらそうだったから
俺なりに助けてやったって訳♡
蘭の事を忘れさせれば、おれでいっぱいにすれば
竜胆は辛くないし、竜胆をおれのものにできる
一石二鳥だな♡
これから暫くは薬を投与して、もっと、もっと
竜胆を狂わせる、俺に近づける
薬無しじゃ、おれがいなかったら生きていけないように
兄がいるけどいない、そんな違和感と寂しさにつけこんで、いや、そこを埋めてあげる
おれだけが竜胆を救えるんだ♡
さ、そろそろ薬の時間だし、竜胆の部屋行くか♡
春「竜胆」
竜「……だれ?」
春「おれ、春千夜」
竜「はる、ちよ」
春「そう、春千夜、三途春千夜」
竜「春千夜」
竜「入っていいよ」
春「ありがとな♡」
春「ほら、薬の時間だから」
春「竜胆はいいこで強いから飲めるよな?」
竜「うん、のめる」
春「えらいな♡」
ゴクンッ
ドクンッ
竜「ゔぁ゛…………っ、ウグゥッ……」
竜「はる、ちよぉ゛ー」
春「どぉした♡?」
竜「たす、けて、苦し、い……っ」
竜「にいちゃ」
春「竜胆」
竜「う゛……?はる、ちよ……?」
春「おれの目を見ろ」
竜「ゔ……」
春「そう、そのまま」
キィィィン
竜「ゔぁ…………っ」
竜「はる、はるちよぉっ♡すき、すき……っ♡」
竜「すきだよぉ……っ♡」
春「おれも、大好きだよ♡」
春「ずっと一緒」
春「約束、な゛♡?」
竜「ずっと、一緒……」
春「ん、いいこ」
春「おやすみ」
しゅーりょーです、
前回めちゃはーとくれてありがと、モチベあがる
続きは伸びたら書く
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