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初 投 稿
name▶︎マリー・ヴォーバルト
ローザル国の第三皇女
ウェンディングドレス
それは結婚した人が着るドレス
白くてふわふわで
レースが歩く度にヒラヒラする
お姉様の結婚式で初めてそれを見た時
いつか私もあれを着てみたいと願ったものだ
でもこれには1つだけ
条件があるとお姉様はいった
至ってそれは簡単ではなく
そう易々と手に入るものではないらしい
「お姉様はそれをどうやって見つけたの?キョトン…」
そう言うと
お姉様は笑顔でこう答えた
愛の力で見つけたのよ
「……わぁっ…!✨」
キラキラの服を着たお姉様が輝いていたのか
その言葉が魅力的だったのかは
私にも分からない
でも
きっといつか私にも愛の力で
運命の人と出会うのを待ち続けた
マリー「んッ… .。o○」
春を迎えるローザル国
17歳になった私は
まだ運命の人とは出会っていない
マリー「…もう朝……ボソッ…」
1「えいっ♡」
マリー「んむッ…!」
顔に枕が当たった瞬間
静かな朝は最悪に変わる
1「また辛気臭い顔してるなぁw」
マリー「あら、悪霊でも隣にいるから顔色が悪く見えるんじゃなくって?ニコ」
1「俺は別に悪霊じゃねえよッ!」
マリー「朝1番見る顔があなたっていうのが腹立たしいわ…ペタ…」
冷たい床に足を置く
するとやはり私に影がない
マリー「人前では影に戻ってちょうだいね」
マリー「ぐちつぼ」
gt「相変わらずつめてーお姫サマッ!プイッ!」
彼は私の影らしく
13の頃にはこの鬱陶しいのが隣にいた
毎日毎日
煩くて眠れもしない
マリー「貴方のお陰で運命の人も逃げていくわ…コポポ…」
gt「お前が怖いんだろッッww」
マリー「あら?ご存知ない?」
マリー「私これでも一国の姫なのよ?ニコ」
暖かいアールグレイを
喉に通して一息つく
マリー「ふぅ…今日私お姉様のお仕事のお手伝いしますの」
マリー「じっと影の真似をしていてちょうだいね…ジッ…」
gt「はぁ”ッ?!またかよぉ~ッ!グシャグシャッ!」
マリー「我慢してちょうだいよニコ」
本当は心の中で
少し喜んでいることは内緒
gt「へーへーッ…おひぃ様にゃ敵いませんわな!ニヒッ!w」
マリー「……」
腹が立つ顔
でも別に嫌いというわけじゃない
ヘラヘラしてるとこを見てると
こちらもつられて笑ってしまう
友達のような存在
マリー「じゃあ行きましょう?カツカツ…」
gt「おう!フワッ…」
これから始まることは
フィクションである
彼等の2人の合致しない恋…
初めてなので、お手柔らかに…