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その人物の名前が変わっている。
両親もカトリック教徒で、息子につけた名前が「家津桐人」。
最近は何をしてるか知らない。
元々、付き合いはない。
だが、阿部が世界遺産検定1級合格の話はテレビ番組で発表した。
もしかしたら「家津桐人」は合格してないんじゃないだろうか?
阿部の考えは当たっていた。
「家津桐人」は2級止まりだった。
バチカン市国に行くには1級合格後行きたかった。
阿部とは資格を取る意味が違う。
最近、世界遺産の旅から帰ってきて、そのニュースを知った。
憧れの1級。
キリストもローマ法王も興味ないだろうと思った。
1級を取るべきは自分であって、阿部ではない。
「家津桐人」は阿部にとって、1級合格は飾りだと思った。
勉強が出来る自慢、その結果付いてくる1級合格。
自分とは重みが違う。
そんな人間が1級合格で、これだけ熱心な自分が2級だなんて、腹立たしい。
キリストの葉書と釘は憧れ。
魔女裁判の葉書と藁は嫌がらせ。
と、警察は判断した。
家津の家を訪ねたがいなかったらしい。
息子は、どこかで1人暮らしをしているらしい。
阿部ーその人ね、名前がイエス・キリストに似てるでしょ。
それが自慢だったの。
目黒ーでもらそれと、亮平くんに嫌がらせする理由にはならないよね?
阿部ーうん、俺だって、行ってみたい世界遺産があるし。
目黒ーサグラダ・ファミリア?
阿部ー行きたい!
目黒ーでも、その人のこと、知らないんでしょ?
阿部ーうん、世界遺産が好きってくらい。
目黒ーそれで画鋲?
確かに奇行すぎる。
阿部以外にも1級合格者はいるだろう。
阿部を狙う理由は?
同じ大学で身近な存在であることを知っている。