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「でも すちさんが許さないでしょ」
その名前が出た瞬間、
いるまの眉がわずかに動いた。
なつも自分の胸の奥に重く
沈んでいる記憶を思い出す。
——すち。
こさめのすぐそばにいて、
いつも笑っていたはずの存在。
けれど、あの時を境に何かが
歪んでしまった。
***
過去
すちは偶然、なつの家庭事情を耳にした。
「……こさめちゃんをいじめてほしい」
小声でそう告げられたとき、
なつたちにとっては都合が良かった。
自分たちの鬱屈した想いをぶつける
理由が できる。
こさめを追い詰める——
その役割を担うのはなつたち。
そして、傷ついたこさめの隣で
「大丈夫だよ」
と寄り添うのは、すち。
そうやって、
すちはこさめを自分に依存させていった。
けれど、すちの思惑はそこで終わらない。
次に目をつけたのは、
いつも自分より成績が上の「らん」
だった。
すちも家庭環境はまぁ最悪でらんを
憎んでいたからだ。
らんは……みことが好きと知っていたので
今度は
「みこちゃんをいじめてほしい」
と提案した。
なつたちは首を横に振った。
「そいつは関係ないし意味ねーし」
そう言ったがすちの親は、なつの母が
働く 店の社長だとしりなくなく了承。
仕方なく、なつたちはみことに
手を伸ばす。
そのとき思惑どおり、
らんが庇いに立ちはだかった。
「やめろッ!」
必死な声。だがそれさえも、
すちの計算のうち。
そして——巻き添えのように、
らんまでがいじめられていった。
***
なつの瞳に、あの頃の光景がよぎる。
全てがすちの手のひらの上で
転がされていた過去。
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こういう腹黒いすっちー大好きなん
ですよね。
腹黒いすちが見れる小説なんかおすすめのあったら教えてください🙇♀️
あと本当に短くてすいません。
→90♡