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第1話 出会い 。始
はぁっ …、はー っ…はぁ
ここまで来れば大丈夫かな …
額から汗が垂れそれを左手で拭い 、呼吸を整える。
後ろから怒鳴り声とこちらへ向かってくる足音がした。怖くて声が出なかった 、けど足だけは動いてただただ逃げ続けた。
ちょうど2つ目の曲がり角を曲がると大きいマンションがあった。そこのエントランスに入り、隠れるように体を丸めた 。
外から声と足音が通り過ぎた頃 、マンションの奥からこちらへ向かってくるような足音がした。僕はその場から立ち上がり周囲を見渡すと 、右奥にある扉が「ギギギ」と鈍い音を立てながら扉が開いた。
扉の先には身長が平均よりやや高い男性がこちらを見ながら立っていた。
『君 、今この辺から怒鳴り声がしたけど大丈夫 …?』
男性はこちらへ駆け寄り僕に声をかけた。僕は、その場から動けずにただ立ち尽くしていた。助けて欲しいと言いたいのにその時は、声が出なかった。
男性はこちらへ向いて名前と年齢を聞いてきた。
『君 、名前は何ていうの? 年齢は 、?』
『 、瑠 …依 、15 …です 。』
喉がつっかえて言いたいこともはっきりと言えなかったがひとまずは聞かれたことに答えられた。
すると男性は、年齢と名前を名乗った。
名は 、静と書いて じん と、読むらしい。
年齢を聞いて僕は目を見開いてしまった。なぜならその男性の年齢は僕と同じ15歳だったからだ。
どうりで僕の年齢を聞いて、相手も驚いた顔をしていたわけだ。
男の人は、静と呼んでいいよと言ってくれた。だが、自分自身人を呼び捨てで呼ぶのには慣れていいなかった為、静さんと呼ぶようにした。
僕は、咄嗟に
『助けてくださいっ …、お父さん ……(いや 、違うな) …知らない人に追いかけられてますっ ……。』
と今まで喉がつっかえていて言えなかったことが今口から飛び出してきたのだ。
そのことを聞くと静さんは
『君の今の状況とか諸々聞きたいから、一旦俺の家おいで、』
と手を差し伸べられました。確証なんて何処にもないのに、僕は今この人の手を取ったら現状がなにかが変わるかも知れないと思い 、その手を疑うことなく取りました。
第1話 出会い 。終