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⚠︎︎ rm×kz / 🎮×🌸
⚠︎︎ 年齢操作⚪︎
⚠︎︎ 学パロ
kz「ねー、rm、」
rm「んー?」
放課後、学校にて。 kzとrmは肩を寄せ合い、廊下を歩いていた。
窓から溢れる、茜色の光。名を呼び、rmの方を見やると、水色の優美な髪は紅く照らされていた。
kz「………」
rm「……え、なに? 」
rm「名前呼んだだけ?」
そうやってkz一点を見つめるrm。不思議そうな疑問符を浮かべた表情。そして、その顔に収められた、不思議な赤と青の双方を秘めた瞳。
その特徴的な瞳は、とても美しくて。見つめると、そのまま身体ごと吸い込まれてしまいそうなほどの強力な引力を宿している。…そうは思いつつも、kzがこれを口に出すことは絶対にないけれど 。
美しい目線を離さまい、と負けじとkzも桃の瞳でぶつかり合う。……だが、いつしか羞恥の限度は来るもので。
rm「……ねぇ、ほんとになに?」
rm「まじで名前呼んだだけ?も~、構ってちゃんだな~笑」
そうやって悪戯っぽく笑うrmを横目に、kzは脹脛に一発を蹴りを入れてやる。
すると、「痛っ」という小さな悲鳴が聴こえる。でも、それは何やかんやで楽しそうで、嬉しそうで。rmの声色と表情に釣られて思わず緩く綻んでしまう。
kz「あのさ、」
rm「なぁに~?構ってちゃんっ、♪」
kz「違ぇから。」
ウザったるいほどに揶揄ってくる。
……それでも、rmの心底楽しそうなこの顔が、kzは好きだ。rmもまた、弄られることにkzは然程満更でもないことくらい、知っている。
kz「ずっと前から思ってたんだけどさ、」
rm「………っえぇ!?なに、もしかして告白?」
kz「はっ!?違ぇよ!」
kz「ってかもう既に付き合っ……」
そこまで言葉を紡いだところで、kzは唇を縫った。人影が疎らな放課後だとしても、仮にもここは学校だ。
世間にとって、そう簡単に容認されず、邪険に扱われる。…そんな関係性を持っているからこそ。この“秘密”は必ずしも二人だけで留意しなければならない。
kzはそれを重々承知している。そのため、音にしかけた言葉をあわやのところで中断する。
そんなkzの動作を見てか、rmはどこか不機嫌そうな面相を浮かべた。
kz「……何だよ、その顔。」
rm「いやぁ、別に?」
rm「その言葉の続き、言って ほしかったな~って思ってさ。」
kz「…バカだろ。」
rm「うん、バカだよ。」
潔くその一言を受け入れて、rmは眩しいくらいの笑顔を浮かべる。まるで、太陽みたいな、世界に一つしかない、誰かを照らす存在。
kzが言う皮肉だなんて、rmにはちっとも効かないようで。それをkzは身を持って知っているからこそ、溜息を一つ。そして先程伝えようとしていたことを改めて口にした。
kz「ぃや……普通に、」
kz「お前、背高いよなーって。」
rm「えー、そう?」
そうやって返しつつ、rmは自分と相手の頭頂部を比較するように、目線を交互に動かす。…そして、緩く首を傾げてから一言呟いた。
rm「…別に普通じゃない?」
kz「お前それ喧嘩売ってんのか?」
間を空けずに飛んできたぶっきらぼうな言葉にrmはおもわず吹き出す。まるで、「その答えを待ってました!」と言わんばかりな表情で。相変わらずな様子のrmを見て、kzは思わず呆れ顔を浮かべる。
kz「…ったく、いつも見上げてる こっちの身にもなってほしいわ。」
kz「首痛てーんだよ…。」
不満気に目を背けては、首の裏を触るような仕草をする。それをrmは横目で見やって、んー、と思考中の唸り声を上げた。
rm「つまり…何?俺に縮んでほしいってこと?」
kz「出来るならば。」
kz「…で、その分の身長俺に分けろ。」
rm「えぇー……?」
rm「………それは……無理、かもな~笑」
少々足早に前を歩くkzに追い付くために、rmは歩を速めた。そして、kzの順路を塞ぐような立ち位置に着く。「何?」と言うように上向きに寄るピンクの瞳が、rmにとってはとても愛らしくて。
rm「…こーやって、」
rm「kzの上目遣い見れなくなっちゃうのは嫌かもなぁ~、笑」
kz「……っは、」
rm「…ん。だめ、目逸らさないで。」
まるで目の前の獣から逃走するように、正面から外されたピンクの瞳。でも、獣は獲物を逃さない。少々力任せにkzの頬を掴んで、目線を無理くりかち合わせる。
kz「……ッ、……ここ、学校……!」
口では抵抗している。けれど、振り切るのに最も肝心な腕には全くと言っていいほど力が籠っておらず。rmの腕を離そうとしているようだったが、そうすることは容易ではないようで、ただkzがrmに縋るような構図になってしまっていた。
rm「力入ってないじゃん。」
笑い混じりにrmは言う。静かな廊下に、静かに響き渡るその低く落ち着く声が、胸を震わせて。
rm「ちゃんと抵抗できるように しなきゃ、だよ?」
kz「っんなの、わ、分かって……ッん、…… 」
kzが紡ぎかけた言葉全てに、rmは優しく封をした。たった数秒、触れ合うだけ。互いにどちらからともなく、緩慢と顔を離す。鋭い眼光を見せつつも、どこか余韻に浸っている様子のkz。それにrmはしっかりと気付いている。これはおまけ、と言うように、最後にちゅ、という音と共に触れるだけのキスを落とした。
kz「ッ……こんっ、の……ばかやろっ…!」
声を荒げ、rmの胸板に一発だけ拳を当てる。…けれど、その動作にさえ、まともに力は入っていなくて。
rm「っ…、弱々し~…笑」
kz「っ、…うっせ……。」
頬を掴む手の力が弱まった時機を読み取り、kzは即座にrmの拘束から逃れる。そして瞬時に顔を背けてから、rmの一歩手前を歩いていく。
────夕日に照らされる、廊下。そして、rmの目の前を歩く彼の、煌めく白銀の髪。
rm「……ははっ、笑 」
しかし、rmの目は惑わせない。髪の隙間から覗いた耳が、夕日のせいだけではない、赤みを帯びていることくらい。…その色はきっと、目尻にも鼻先にも、侵食していることだろう。kzの正面から見た顔を想像しては、思わず口角が緩む。
rm「……も~、kz。置いてかないでよ~!」
面映ゆさを隠蔽しようと、自分の手中からすり抜けていく恋人が、まるで猫を連想させる。素っ気なくて、ツンツンしてて。…でも、人一倍仲間想いで、照れ屋で、可愛くて。そんな彼が、rmは大好きなんだ。
だから、今日も、こうして貴方の隣に立っている。