本編で書かれなかったソラの過去
ソラを一言で表すとするならばそれは
”報われない哀れな子”
だろう。それを紐解くために少し昔の話をしよう。
昔から、普通の女の子とは違った。普通の女の子ならフリフリしたものや、キラキラしたものなどが好きだっただろう。だけど私は違った。物心着いたときから私は男の子のようなものが好きだった。土日には男の子の見るようなテレビを見て。玩具で遊んでた。それだけを聞いたらまだ普通の幼児だと思うかもしれない。でも、違った。周りより少し大人びていた。お天馬だったけど。
問題は小学校と中学校。
小学校3、4年生の頃からとある弄りと噂が広がった。見た目の弄りが始まった。
「ソラって男の子みたいだな。」
クラスメイトの言葉。
「そこの僕?」
知らない人の言葉。
それらは私に牙を向いて感情に突き刺さった。傷ついた。そして、噂。1人で見えない誰かと喋っているというものだ。ささいな事だった。仲のいい人に話しかけているつもりだった。しかし、
「なに、1人で喋ってるの?」
その言葉にまた傷ついた。絶望した。それからだろうか、、今まで満点だったテストが少しずつ悪くなっていったのは。テストの点数が悪いとばあちゃんに殴られた。色んなものを投げられ、怒鳴られ、机をひっくり返された。何回も思った”こんなに頑張ってるのに私はいらない子なの?”と。正直、消えてしまいたかった。死にたかった。でも、死ねない。迷惑をかけるから。それは中学1年まで続いた。中学1のある日。みんなの話し合いにて。また、私の声は届かなかった。意見を言ったのにだれも聞いていなかった。それを知って私の中の何かが壊れた気がした。”家族にとってもみんなにとってもいらない存在なんだ”そう思った。でも、まだ仲のいい友達がいるから頑張った。中学まではこのままで入れると思った。しかし、それすらも壊された。私の友達のひとりが弄りにあい学校に来なくなった。また、再び私の何かが壊れる音がした。一学期期末テスト終了後。私の中の何かが完全に壊れた日。テストの点数が悪く今まで通り怒鳴られた。小学校の頃から我慢してた分の怒りが溢れ出てきて人生初めて反抗した。ばあちゃんに。堪忍袋の緒がキレて手を出さなかったものの自分の辛いことを必死に口にした。その戦いはこちらの勝利で終わり、勉強に関与して来なくなった。ばあちゃんのあの一件からどんどん私は病んでいった。中学を卒業するまで。中3の頃、今まで振り回された分みんなを振り回した。合唱祭で。私の気持ちは完全にみんなといたくない、気持ち悪いと言う方向に傾いていた。私は、完全にうつ病になった。家族に話しても助けてくれない。だから、世界を恨んだ。恨んで恨んでそして、1つ、2つと大事かものがかけていった。すべてかけた後、私は決めた。もう誰も信用しないと。いつでも捨てられても大丈夫なようにしようと。
そして、自分と同じ人間にならないようにクズな行動をしながら人を助けることにした。
高校生になってその機会は早く巡ってきた。
潔世一。
彼こそが最初に助けるべきターゲット。
はい
これでこのお話は終了です。
途中でぐっちゃになったのは気にしないでください。
はい。
では、ここに予告置いて帰ります。
新連載予告
あの日、俺は恋をした。
屋上で見たあいつの瞳は、転校してきた時より澄みきっていて綺麗だった。
俺は、その瞳に映りたいと思った。
これは、悲しい過去に囚われた男と
その瞳に恋した俺の話。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!