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これは数年前の話。
キーンコーンカーンコーン
いつものように、聞き飽きた鐘がなる
奏史郎「おい。もう予鈴なったぞ起きろ」
呑気に寝ている蓮を起こす
蓮「ん、んーー、もう鳴ったの」
奏史郎「次移動教室だぞ」
蓮「やべそうじゃん」
奏史郎「俺先行ってるから早く来いよ」
蓮「ちょっと待ってよ」
いつもと同じような会話をしてその日の授業が終わった。
蓮「奏史郎かえろー」
奏史郎「俺ちょっと勉強してから帰るわ」
蓮「えーじゃあ俺も横にいとくわ」
奏史郎「なんでだよ。いるならお前も勉強しろよ」
蓮「勉強はもう頑張ったよ」
奏史郎「ただ授業受けてただけだろ笑」
奏史郎は学年で1位をとるくらいの頭の良さ。
それに比べてザ・平均の蓮。
蓮「世の中って理不尽だよなー」
息を吐くように言った
奏史郎「それ毎回聞いてる気がするんだけど」
蓮「俺だって勉強頑張ってるのに全然変わんないや」
奏史郎「努力の質が違うんですよ」
蓮「はぁ?!」
いつものようにからかい、それにキレる蓮。いつものように会話をしている放課後だった。
カァーカァー
奏史郎「もう暗くなってきたな」
蓮「段々冬になってきたね」
奏史郎「そろそろ帰るか」
蓮「俺お腹すいたー どっか食い行かね?」
奏史郎「しゃーないな」
いつも放課後残って勉強したときはこれが当たり前
いつものように行こうとしたとき、
奏史郎「ズテッ」
蓮「えあぶn」
ドンっと鈍い音がはしる。
気づいた時には蓮が奏史郎に押し倒したような体制になっていた。
奏史郎「あ、ごめん、。」
蓮「いやこっちこそ。怪我ない?」
奏史郎「いや大丈夫だけど、この体制なんかやだ」
蓮「なんで?笑」
奏史郎「は、? 言わなくても普通わかるだろ」
蓮「俺には難しいな」
奏史郎「、、、」
蓮「このままやってもいい気がするけど?笑」
奏史郎「なにをだよ、!」
蓮の暴走を止めようと必死に起き上がろうとするが、奏史郎は連の力が強すぎて檻の中で暴れている動物のようになっていた。
蓮「奏史郎も気づいてるでしょ?」
だんだんと蓮の顔が奏史郎の顔に近づいてくる
奏史郎「やめろよ、」
蓮「は、その顔ずる、、」
すんでのところで奏史郎は蓮から逃げることができた
奏史郎「お前どーしたんだよ 」
蓮「心の欲がでちゃった」
蓮は奏史郎に比べてずっと背が高い。もちろんそのせいもあって抵抗できなかったのだろう。
奏史郎「いいから飯行くぞ」
蓮「あ、そこは行ってくれるのね 」
奏史郎「行きたくないなら行かないけど」
蓮「あ、行きまーす」
少し気まづい空気が残っていたが、あの後は何も無くお互い家に帰った。
奏史郎「はぁ、今日はなんだか疲れたな」
そう言ってソファーに寝転がる
蓮「このままやってもいい気がするけど?笑」
この蓮から言われた言葉が頭の中から消えない。 いくら勉強したって頭にこの言葉がよぎる。あれはどーいうつもりで言ったんだろう。ただのからかいだったのか、本気で言ったのか、ずっと考えていたらいつの間に寝落ちしていた。