ご本人様とは一切関係ありません
捏造 / 恋人関係 / 同棲
迷惑をかける行為 / 他の所に持ち出す
晒し / 等もやめてください
MOBさん出てきます / 嫉妬 / 首絞め / 叩く
等の行為表現あり
なんで、なんでこんな事になってるんだ。
10月半ばに恋人が知らない人と歩いている姿が見えた。彼はずっと見ていた漫画、アニメの一番くじをやりに行く!、と言って家を出たはず。
なかなか帰らないので、買い物ついでに覗きに行ったらこの有様だ。
2人が肩を揃えて歩いているのを見た時、自分でも訳の分からない感覚に襲われた。困惑、混乱、している内に数時間が経ち、彼が上機嫌に帰宅しリビングに入ってきた。
いつも2人でご飯を食べている机の横でしゃがんでいる俺の顔を覗こうと彼もしゃがんだ瞬間。
困惑している彼を押し倒して馬乗りになり、首に手をかける。
「 へッ、? 」
「 ぅッ、はっぁ…、ッ晴 」
「 …不破さん? 」
晴の顔に雫が落ちる。汗なのか涙なのか分からない。晴の手が俺の頬に伸びてきて、優しく撫でる。
「 どうしたの? 」
純粋な質問に戸惑う。もしそんな関係の人じゃなかったら、同僚だったら、そんな考えを振り払っていう。こんな感覚初めてで何も分からない。
どうしたらいいのか分からなくて頭が痛くなる。
だが、今は晴の質問に答えないといけない。
「 晴ッ、は、るが…ッ知らない人、と歩い、ッた」
驚き目を見開く晴を見て己の器の狭さを知る
そりゃ晴は成人済みで、子供じゃないから知らない人に着いていくような年齢じゃないし、俺の知らない人と出かける事もあるし、仕事で出かける事もあるはずだ。
晴は少し微笑んだ後に言う。
「 …嫉妬? 」
「 ッ、 」
ずっと頬を撫でていた手が止まり問われる。
「 分からん…ッ、こんなん、!初めてやもん…」
出てくる涙が抑えきれなくてただ泣いてしまう。体に力が入って、晴の首を包み込んでいた手に力が入ってしまう。
けど、晴は苦しそうにはするが手を解こうとはしなかった。それが何故か余裕を持っているように感じてしまった。
「 なっ…なんで俺だけ… 」
平然としている晴を見てつい言葉が出てしまった。
さっきより力が強まった俺の手を、晴はやっと俺の手を掴んで、自身の心臓がある所に俺の手を持っていく。
何をするのか驚いている俺に晴は目を合わせて、笑いかける。
「 …恋人に押し倒されたんだもん、ドキドキしてるよ? 」
「 、今ぁ? 」
「 そうだよ、あのね。さっきの話聞いてくれる? 」
「 …うん 」
出された言葉に少し笑いそうになったが、晴はずっと優しく笑ってくれる。
相変わらず馬乗りの状態のまま、晴の心音を手のひらで感じながら喋り出すのを待つ。
撫でるのが再開されて、晴が口を開いた。
「 あの人にたまたま道を聞かれて、時間があったから案内してたの 」
誤解を生んじゃってごめんね?、と付け加えで言った晴を見て自分はこんなに優しい恋人を信頼していなかったのか、と自身の愚かさを知る。
「 俺、勝手に勘違いしてごめん… 」
そう言ったら晴は笑って、いいよ、と言ってくれた。
誤解が解けて、晴の上から退いて晴を見る。首に少し俺の手の跡が残っているが翌朝には消えるだろう。
仲直りができたのか分からないがよかった。
安心していると落ちた袋から一番くじの景品を見ている晴が声を上げた。
「 あちゃー 」
「 どした? 」
「 アクキー割れちゃってる… 」
眉を下げて悲しそうにしている晴。
割れたのは帰宅した晴を勢いよく押し倒した時だろう。
ごっごめん、と謝れば晴からの返事は無くてガサガサとアクキーを袋に、元の位置に戻している。心配になり顔をあげれば、
と大きな音と共に、頬が痛くなる。
「 はっ晴? 」
目に涙が溜まり、晴に叩かれたのだと実感して頬を触る。叩かれた時にとっさに出た彼の名前。
俺を叩く時に振り上げた手を晴は眺め、少し真顔になった後、太陽のような明るい笑顔で
「 仕返しっ! 」
そう言った。
時が止まったかのように周りの音が消える。
数秒後に音が戻り、晴に抱きしめられる。
少し力が強く痛い。
抱きしめられる前に俺は今晴に叩かれた、それも仕返し。
されて当たり前なのにまた涙が溢れる。
静かになった部屋には俺の泣く声と、進む時計と針の音、愛おしそうに俺の頭を撫でる晴。
落ちたビニール袋からは、一番くじの景品とマシュマロとエナジードリンクが出ていた。
コメント
3件
すっご…まさかの展開に今聴いてた浴槽とネオンテトラのサビが来て鳥肌…好きだぁ……ありがとう
こ の 2 人 な か な か な い か ら あ り が た す ぎ ま す …
めっっちゃ好きです…