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《19XX年、X月 6日の
報道をお伝えします。》
僕が△△中学、2年生の時。
《先日、◯□高校でアザミネ
ハナさん(16)が屋上から飛び降り、
亡くなりました。》
5時03分48秒、
ふとテレビを付けて、目に入ったニュース番組。
《ここ最近多いですね、学校はどう対応しているのか、深掘りしていきます。》
よくある暗いニュースだった。
「そんな事したって、
学校の評判が落ちて終わるだけだ。」
なんて、このとき僕は、
そう小さくリビングでぼやいていた。
このとき母親はもう、
朝早くの仕事で家を後にしている。
女手一つで育ててくれている母は、
今は会社の社長。
いつものように机には、
少し雑に書かれた置き手紙がある。
[遅くなる]
とだけ書かれ、
文鎮のように置かれた何枚かのお札。
ああ、これで自分の分の夕飯を作れと。
週に一度、
冷蔵庫の食材がなくなることがある。
だから僕が買い出しに行って、
ご飯を作る。
正直、ほんとにずっと、
学校になんていかずに、
太陽の匂いと一緒に、
布団にくるまっていたいのだ。
それでも、学校へ足を運ぶのは、きっと、
母への恩返しの為。
それと、大好きな先輩為だろう。