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「んー、」
「あ、起きた」
バッ
「なんで紫音が寝室にいるの?!」
「起きるの遅いんだもん」
「今何時?」
「7時」
「おそくないだろ、、」
「出勤時間9時だぞ。」
「いや、遅くないじゃん」
「起きろ、腹減った」
「いや、自分で作れよ」
「、、紫音、具合悪い?」
「、、?なんで、?」
「なんか、、いつもと違う感じがしたからさ」
「………鋭いな、、お前は(ぼそっ)」
「?何か言った?」
「早く飯にしろっていった」
「だから、自分でやれよ!」
太陽が登り、辺りの気温が着々と暖かくなっていた。僕と紫音はとあるショッピングモールの警備を任された。今日は一日目だ。
警備だと怪しまれないよう私服で行う少し特殊な警備だ。僕らはお客としてこのショッピングモールに来ているという設定だ。
「ふぁー、ねむ、、」
「夜更かしなんかするからだぞ」
「紫音が経過報告全然しないからでしょ?!僕が紫音の尻拭いしてるんだから!」
「ごめんなさぁ〜い」
「うわ、ムカつく、」
「俺がこんな素直に謝ってやってるんだから感謝しろよ?」
「いやいや、感謝するのは僕にでしょ?」
「へいへい」
「………」
「どうしたの?」
「あいつ、、おかしい」
紫音が指を指した先には子供連れの母親がいた。
「!、いくよ、紫音」
2人は怪しがられないよういつもの歩幅で敵意を隠し、子連れの母親に近づいた。
ガシッ
紫音は母親の腕を掴み後ろに回し拘束した。 そして柊斗は母親が連れていた子供を庇うように抱きあげた。
「ぐっ、」
「よぉ、よぉ、誘拐犯さん♪」
「ちっ、!」
母親らしき人物は、紫音を蹴飛ばし拘束を解いた後、ブランド物の小さいバッグからナイフを取り出した。
「はぁっ、!?」
素早くナイフを振り上げた。
「っ、!」
ナイフが紫音の頬に掠った
「くそっ、」
紫音は女性の持っていたナイフを取り上げ峰打ちし、女を拘束した。
「あっぶね、間一髪」
「はい、はい、、お願いします、」
「今、カルミアの人達が回収に来るって」
「ん、りょーかい」
「大丈夫?」
「っ、、!」
女性が連れていた子供に問いかける。
しかし、誘拐されたからか、先程の状況を見てしまったからなのか酷く顔は青ざめ体は小刻みに震えていた。
「…………のにな、(ぼそっ)」
「?柊斗、なんか言ったか?」
「いや?なんでもない」
「ほら、回収班来たよ」
「お疲れ様でした!カルミアの御二方!」
「何か、不便なことはありませんか?」
「いえ、ありません。」
「そうか、なら、今日の警備は終わりだよ。ゆっくり休んでね」
「やっとおわったー、ご飯は今日はコンビニでもいい?」
「…………」
「紫音?」
「あぁ、悪い」
「どうしたの?何かあった?」
「、、この前マスターが俺らに甘いっていう話したじゃん、」
「したね」
「その後、どうにも何かは引っかかってマスターと面会したんだよ。」
「え?」
「そしたらさ、チラッと見えたんだけどマスタールームに写真立てがあるだろ、」
「あぁ、なにもはいってないやつね」
「珍しく写真が入って他から見て見たらこの写真が入ってたんだ」
そういって紫音はカルミアから至急されているスマートウォッチにとある写真を映した
「!、え、、」
「この人、、柊斗に似てないか?」
「俺も見間違いだと思いたい。だからマスターの隙を狙ってバレないように写真を撮ったんだ」
ズキッ
「っ、!」
柊斗の体がふらつく。紫音の肩に寄りかかる
「おい、柊斗、!おい、!」
次回!2人の過去編!