歩く音だけが響く路地裏。
俺の家にはここを通る方が早い、
何より、人気の少ないほうが騒がしさがなく落ち着くから。
そんなことを思いながら一人ヘッドホンを抑えながら鼻歌を奏でる。
もちろん、ここには誰もいない。
それでも声量は抑える。
「、、、いい歌だね~。」
肩がビクッと跳ね上がった。
背後から声がした。
(聞かれてた、、、)
こいつ誰だ、そんな疑問よりこんなところに居るやついたんだ、
という思念が浮かぶ。
「、、、なに、」
無愛想にそう返すと
「ぃやー、?もう少し聞かせてよ。」
「、、、は?」
「いい歌だし、ぁ、もし良いなら鼻歌じゃなくて歌詞、歌ってよ。」
「、、、お前さ、失礼じゃない?」
「知らないやつにそんな深入りするって」
「それに、ちょっとは身構えろよ」
俺は声をかけると最初に怯えられる。
顔が強面だから、、、。
「どうして?」
「俺は、素敵だと思ったから声かけただけだよ」
「まぁ半分は独り言。」
「じゃあ俺はお前の独り言に反応しちゃったんだ?」
「最悪。」
「なんでよっ!w」
「まぁーなんだっけ、」
「聞かせて?」
「、、、ちょっとな。」
「っ、ありがと、w」
~~🎶
「、、、なんか恥ず」
「声、」
「ん?」
「いいね、」
「俺、好き」
「、、、そうかよっ、」
無愛想に答える。
距離の詰め方が相変わらず怖い。
「ぁーそうそう。俺、らんっていうから」
「君は?」
「、、、お前ほんと、、、ッ、」
ため息をついてから、
「いるま。」
そう投げ捨てるように答える。
彼が少し微笑んでからいう
「じゃ、いるま。一つ忠告。」
「ぁ、?」
「、、、ここはあまり通らないほうがいいよ」
「は、?俺がどこを通ろうが勝手だろ」
「んー、じゃあ、一つ質問!」
「は?」
「幽霊は得意、?」
「、、、無理、なに、心霊スポットのお誘いとかクソほど死ぬほど無理。」
「でしょっ?w」
「なら通らないほうがいい。」
「なんで、、、?」
「んー、そうだな、人気の少ない場所を好んで住み着くのが霊だからね。」
「、、、ここはその1部。」
「人気の多い都会に少し外れた路地裏だし。」
「俺は霊感がある方、だからこそ忠告」
「、、、二度と通らん。」
「ふふっ、じゃあね。」
「おぅ、」
「、、、手遅れって気づいてね。」






