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今日の撮影は、久しぶりに俺と阿部ちゃん。久しぶりの阿部ちゃんとの撮影にわくわくしていると、阿部ちゃんは少し苦しそうな顔をしていた。
「…あれ?阿部ちゃんどうしたの?」
阿部「え?ぁ、ううんっ」
阿部「なんでもない。大丈夫、」
どう見たって大丈夫では無いけれど、これ以上踏み込めば阿部ちゃんを傷付けるような気がして、俺はそれ以上深く聞けなかった。
スタッフ「次阿部さん、ラウールさんです!」
「…あ、」
阿部「すぐ行きます!」
阿部「ラウ、行こっか。」
「あ、うん、」
深く聞けないまま、俺たちは撮影する場所まで急いだ。
「…..(阿部ちゃんどうしたんだろ、)」
俺は気になってはいたが、撮影に集中しなければならないのと、阿部ちゃんなら大丈夫。そう思って気にしない事にした。
阿部「…こほこほっ“、」
「…阿部ちゃん風邪、?」
阿部「ううん、違う…と思う、」
「..そっか?無理はしちゃダメだよ?」
阿部「うん、ありがとっ笑」
順調に撮影が続いていた。もう後何枚かの時、事件は起きた。
カメラマン「んー違うな、阿部さんもう少し笑えませんか?」
阿部「え..あ、はいっ、」
「…え…?」
阿部ちゃんは、いつもにこにこした笑顔だと思っていたのに、阿部ちゃんが表情の事で言われている。初めてのことだった。
「…阿部、ちゃん、?」
阿部「あはは、最近疲れてるのかな、ごめんね…ラウ。」
「俺は、大丈夫、」
阿部「…ねぇ、ラウ、」
阿部「…..俺、笑えてないかな…?」
阿部ちゃんは震える声で聞いてきた。俺は阿部ちゃんの頭を優しく撫でることしか出来なかった。
「…..、」
阿部「…、」
お互い黙り込む。言わなきゃいけない事は分かっているのに、言う勇気がない。実際、阿部ちゃんの顔は痩せこけて、笑顔があまり見えないから。
阿部「…..っ、」
「…阿部ちゃん、」
阿部「…笑顔笑顔。」
「….、」
阿部ちゃんは、自分に言い聞かせるように何度も呟く。
「…….、」
何が阿部ちゃんをこうさせてしまったの?
阿部ちゃんの自然な笑顔が俺は見たい。
ねぇあべちゃん、、