生きる意味とは
so「はぁ…めんどくさ」
生きる意味ってなんだろう。
幸福ってなんだろう。
生きているメリットなんて一つもない。
ちょっとした幸福が降りてこれば代償に不幸も付いてくる。
何もしなくても不幸は舞い降りてくる。
こんな理不尽の中でなぜ人間は生きていられるんだろうか。
それでも僕は生きている。
なんでかって?タヒねないからさ。
タヒにたいと思っても自分にはそんな勇気なんてこれっぽっちもない。だからタヒねない。
頑張って一つもない生きる意味を探すしかない。
だから嫌々学校には通っている。
so「おはようございます…」
誰も挨拶なんか交わしてくれない。
いつも通りだ。
こんな風に同じ日が繰り返されているみたいに日が過ぎて行く…はずだった。
確か昼休み。
ドン!
so「痛ッ」
so「あ、すみません。」
???「全然大丈夫やで!」
???「あ、てかお前見ん顔やな、1年か?」
so「そうですけど…」
何?この人の奴隷にでもされるの?
名前も知らない人に?
???「俺暇やから一緒に昼食おうぜ!」
so「は、はぁ?」
???「あ、せや!また名前ゆうとらんだな!」
ym「俺はym!よろしゅうな!お前は?」
so「soです…。」
ym「じゃ、一緒に昼食おうぜ!」
え、まだいいって言ってないんだけど、
まぁこんなこと滅多にないしいいか。
ym「で、これどこ行くん?」
え?どこ行くか決めてないの?
さっき会ったばっかだからか。
so「中庭でいいんじゃないですか?」
ym「じゃあそこにすっか!」
ねぇこれ移動中気まずくなんない?大丈夫?
ym「なぁso」
so「はい?」
ym「soって何組なん?」
so「Fですけど…」
Fだからってまた文句言われるのかな
馬鹿にされても慣れっこだからもういいや
ym「なんや!一緒やん!」
まさかの同じFだった
体育の合同やってない?
あったよね、1、2年のF組合同体育
ym「俺大体サボってるから分からんのよなー」
ym「なんで進級出来たんやろ」
いやこっちが聞きたい
so「あ、中庭着きましたよ」
ym「あ、ほんまや」
ym「じゃ、昼飯食おー」
やっとお昼が食べれる…
ym「soの飯の量多ない?」
so「そうですか?」
ym「そんな量よう食べれんな」
so「まぁこれが普通なので…」
ym「お前の普通すげぇな」
まぁなんやかんやあって食べ終わった。
ym「あ、そうや今日一緒に帰ろうで」
so「え、あぁまぁいいですけど、」
あ、勢いで言っちゃった
まあいいかどうでもいいし
ym「じゃあまた放課後なー!」
so「わかりました。」
その後の5時間目6時間目は何も変わらなかった。
当たり前か。
問題はその後。ymさんが来たことだ。
so「さよーならー。」
ザワザワザワ
?なんか廊下が騒がしい。
mb「ymさん!どうして1年棟に?」
ym「ん?あぁ人探ししてんねん」
え?あの人有名なの?え、なんかやだ。凄い面倒なことになりそう。
mb「その人とは誰でしょうか…?」
ym「soって奴」
ガラガラガラ
あ、ドア開いた。
ymさんか。
ym「おーいsoー!帰ろー!」
やっぱり。ymさんだった。
ザワザワザワ
「え?なんであいつなんかと?」
「は?なんで?」
「誰だよあいつ」
など様々な声が聞こえる。
けどymさんはそんなものは気にしていないかのように接する。
ym「じゃ!so帰るぞ!」
so「あ、はい、わかりました。」
so「…」
ym「…」
なにこれ。すっごい気まずい。
ymさんなにか話題だしてぇ…
ym「あ、そや!soってなんで青拓入ったん?」
おぉ、ベストタイミング
so「なんとなく…?」
ym「へぇー」
so「ymさんは?」
ym「校則馬鹿緩いから!」
確かにこの学校髪染めてる人とか制服着てない人大量にいるな。
だからymさんも染めてたり主張激しいカッターシャツ着てんのか。
so「近くの高校青拓以外にこんな校則緩いとこないですもんね。」
ym「おん!せやな!」
ym「あ、あとさ、なんでymが1年棟にso迎え行った時あんな罵倒貰っとったん?」
あー、やっぱ言われるか。
どう言お。正直に言うか?
so「関わってもいいことないから関わってないから。」
ym「…?どゆことや?」
so「関わっても不幸になるだけ。生きる意味が分からない。」
あーあ、言っちゃった。また離れてく。
ym「ほーん、じゃ!ym様が生きる意味になったる!」
ym「お前が生きてて良かったって思えるようにしてやる!絶対!」
……信じてみるか。
so「わかりました。そのかわり絶対にその約束、叶えさせて下さいね。」
ym「おう!」
数ヶ月後
so「あ、kyちゃん!おはよ!」
ky「お!soちゃん!おはよー!」
僕、ymさんのおかげで友達ができちゃった!
その1人がkyちゃん!あともう1人が…
um「あれ?w馬鹿ズ揃ってどうしたんですか?w」
ky「umくん酷い!」
um「本当の事ですしw」
ky「うぐっ…」
このumくん!ちょっとサイコパスかもしれないけど僕の大切な友達!
um「ほら!そうこう言ってるうちに学校着きましたよ」
so「あ、ほんとだ!」
ky「じゃ、soちゃん!玄関まで競争しよ!」
ky「よーい!どん!」
so「あ!待ってよー!!」
um「本当に朝から騒がしい人たちですねw」
so「いぇーい!勝ったー!」
ky「負けちゃったぁ…」
um「kyちゃんちょっとズルしてたのになんで負けてるんですかw」
ky「だって足遅いだもん」
so「ww」
ym「お!so達やん!おはー!」
so「ymさんおはようございます!」
ky「あ、ymさん!おはようございます!」
ym「kyまたいじられてたん?w」
ky「ウグッ…」
ym「図星やなw」
so「wwww」
ky「みんな酷い!」
um「ほんとこれだからkyちゃんは面白いw」
ymさん!僕の生きる意味が出来ました!
僕の生きる意味はみんなと一緒に仲良く過ごすこと!
僕がこんなに明るくなれたのはymさんのおかげ!
ありがとうございます!ymさん!
〜end〜
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