はっぴーほわいとでー()
大遅刻にも程がある
ymkgだけです。kgty続き思いつかなくて…
文才なんかありません。
案の定駄文。駄文。
cpはどこかに記載してます。
主はにわかです。解釈違いがあると思います。
※ご本人様には関係ありません。
「…あの、ハヤトさん、ほんとにやる感じですかこれは。夢追ちょっと緊張してるっていうか、あのー…すぅーっ…」
『…..』
事務所の一室。至近距離で見つめ合う成人男性二人組。それも、長身の男がもう一人の男に覆いかぶさっており、二人とも顔を真っ赤にしているという、なんとも言い難いような気まずさが流れる空間。
もし誰かに見られたら色んな意味で悲鳴があがるかもなぁ。一応入口の鍵はハヤトが閉めてたけども。
何処か他人事に捉えつつも、目の前の神に愛された顔面からどうにか逃れられないかと身をよじる。
『…..は、…….す、から…』
「え、なに?なん…」
『先に仕掛けてきたのは夢追さんですから!!』
その言葉とともに小さなハート型のチョコレートを口に押し付けられる。
見た目よりも甘さが控えめなこれは、僕がハヤトにあげるために買ってきたものだ。そう、一か月前のお返しである。お返し、なのだが。
“お返しと言うのなら、口移し、して下さいますよね”
と、それはそれは綺麗な笑みで言われてしまった。とはいえ。
(…顔、真っ赤じゃんねぇ…)
自分で言い出した上、勢いで押し倒した癖に直前になると顔を真っ赤にして静止するのだからどことなく気まずい。それでも口に咥えたチョコがハヤトが味わう前に溶けてしまっては本末転倒だ。早いところチョコを渡して逃げたい。
早く、という意味を込めてハヤトの服を軽く引けば、ハヤトは一瞬目を泳がせてから、ごくりと唾を飲み込んだ。 この体勢だと喉仏が上下するのがよく見える。
そうしてようやくハヤトが顔をゆっくりと近づけてくる。が、やはり恥ずかしいのか、俺の目と鼻の先で静止して物言いたげに口を開いては閉じてを繰り返す。
流石にこっちとしても焦れったいぞこれは。
思わず内心で苦笑してから、ハヤトの服を掴んでいた手を離し、抱きしめるように両腕をハヤトの首に回す。え、と声を漏らしたハヤトを無視して、ぐっと力を込めて引き寄せれば、結構不安定な体勢だったのか、簡単にバランスを崩してこちらに倒れ込んだ。そこまでいけば当然重力の影響で密着するわけで。
ハヤトの半開きだった口に俺が咥えていたチョコを入れ込んだ。慌てて直ぐに離れようとするハヤトの後頭部を右手で押さえつけ、左手は腰へと回す。その状態で口の中にチョコと共に舌を入れれば、ハヤトは元々赤かった顔をさらに紅く染める。
「ん、ふふっ…は…」
『…っふ…..ん、ぁ…..はっ、ふ…』
逃げる舌を捕まえて、とろとろに溶けたチョコを絡ませてやれば、ハヤトの腰がびくりと震えた。キスをしながらも優しく腰を撫でると、無意識か、ゆらゆらと振れてくるのが可愛らしい。
最早どちらのものかも分からなくなった、糖度の高い唾液を飲み込んで、ハヤトを押さえつけていた手を退かして解放すれば、つうっと銀の糸を引いてハヤトが離れていく。それもやがてぷつりと切れてしまったけど。
「…美味しかった?」
そう聞けば、ハヤトは耳まで真っ赤にした顔を縦に振った。健気に返してくれる様子に小さく笑って、体を起こす。
「…..よし、チョコも渡せたしゆめおは帰るね!改めて先月はありがと!また予定合う時とか飲み行こうね!!それじゃ!!」
もうどうすればいいか分からない感じの雰囲気から早々に逃げたくて、早口で告げて鞄を掴んだ。もう余韻やムードなど知ったこっちゃない。そのままドアの方へと歩き出そうと一歩踏み出したところで。
『ぁ、まっ、て!!』
ハヤトに服の裾を掴まれて踏みとどまる。
振り返れば、熱に浮かされたようなハヤトと目が合ってしまった。
『…この後と明日、予定ありますか、』
「…..ない、けど…」
『それなら、』
ハヤトは一度言葉を区切って、目を閉じると、呼吸を整えるように、静かに息を吸う。ようやく見えた瞳は、欲を孕んで輝いていて。
『久しぶりに飲みませんか、私の家で』
その言葉に、思わずごくりと喉を鳴らせば、ハヤトは期待と欲を綯い交ぜにしたような瞳を細めた。三日月を描く唇が、甘いテノールを奏でる。
『いいでしょう?』
別に、期待してないわけじゃなかった。ただ、翻弄してやろうと思っていたために、少しばかり悔しいような感情が顔を出す。それでもまあ、目の前の甘美な男から目を逸らせないのも事実であって。
据え膳食わぬは何とやら。頬を紅潮させたハヤトに手を伸ばし、返事代わりにキスをした。
コメント
3件
いちいち表現がえっちだよ舞さん!!!!😭 最高すぎました…。 舞さんがホワイトデーの小説を投稿した日がホワイトデーです。 そうに決まってる👍
遅刻どころか季節外れみたいなとこまでありますね