コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
⚠️ベルギー♡→オランダ
⚠️方思い
⚠️政治的な意思はございません。
⚠️史実とは関係ありません。
※NL
ベルギー:女性
オランダ:男性
フランス:女性
休日なのに会議に呼びだされるとは、
私にとっては悪夢のようなものだった。
とてもでは無いが、あのピリピリとして地味に緊張する空間は苦手なのだ。
休日は誰でも羽を伸ばせる日なのに、何故こんな仕打ちを受けなければならないのだろうか?
あゝ、神よ、
私は何か重罪でも犯したのでしょうか?-
心の中で呟きながら家に帰る足を早める。
ベルギー「ただいまー!」
玄関のドアを勢いよく開け、
誰もいない静かな家に思いっきり叫ぶ。
やっぱり我が家は安心する。
まあ、今日は休日で、つい遅くまで寝ていたらEUに呼び出され、
そのまま朝ごはんも食べずに出てきてしまったので、腹ごしらえに私の主食になりかけつつあるアレを作ることにした。
手を洗い、早速作り始める。
やっぱり、ワッフル作りは楽しいわね!
こうやって待ってる時間でさえも愛おしいわ。
これ、ベルギーの主食にしてもいいと思うの。
このパリパリ感は、
どこの国にもないベルギーならではの食感なのよ!!
ちょっと政府と話してみようかしら?
しかし、どうも最近、巷ではワッフルが地味だとか映えないとか言われているらしい。
そんな話聞いた事ないけど。
まあでも、この子達ももっとおしゃれしたいだろうし、少しトッピングでもしようかしら?
ベルギー「よしっ!出来た!
あら、意外と似合ってるし、可愛い!」
軽い気持ちで始めたトッピングだったけれど、結構のめり込んでしまった。
ベルギー「私1人で食べるのも勿体ないし、誰かにお裾分けでもしようかしら?」
誰にしようかしら?
あ、そうだ!
ベルギー「お兄ちゃんにあげようかしら!」
お兄ちゃん、隣国のオランダの事だ。
お兄ちゃんと言っても、血の繋がりがあるわけではない。でも、お兄ちゃんは小さい頃から自分の憧れの的で、
ずっと彼の背中を追いかけて、追いかけて、私は育ってきた。
そんな彼は、私の中でお兄ちゃん的存在。
でも、いつからか、
恋心を持つようになってしまった。
憧れが恋心に変わるなんて、
そんなの悲しい、とても悲しいことだ。
でも、好きになってしまったものはとことん向き合うしか無いと、
今はお兄ちゃんを振り向かせる為に、沢山アプローチしている。
だけど、鈍感すぎなのか、全然振り向いてもらえてない今日この頃だ。
ベルギー「そういえばにゃぽんちゃんが前に、
『男は胃袋を掴めば一発KOよ!』
とか言ってたなぁ」
ふと、恋愛相談にのってくれたにゃぽんの言葉を思い出す。
ベルギー「よし、ならば私特製のワッフルで胃袋を掴んでやる!!」
そう思い、出かける支度を始めた。
ワッフルを可愛い袋に丁寧に入れ、コートを羽織り出掛ける。
少し緊張しながらワッフルを持って、お兄ちゃんの家に向かった。
家に着き、
トントンとノックをする。
しかし、返事が全くない。
ベルギー「あれ、いない?留守なのかな?」
とは言っても、
既に会議が終わって1時間は経っているため、どこかに出かけているのだろう。
それだと、いつ帰ってくるのかも分からないので、仕方なく帰ろうとした。
でも、
せっかく外に出たし、いい天気だし、
友達の家でお茶でもしようかなと、昔からの友達の家へ向かった。
友達の家に着き、
ノックをしようとすると突然後ろから聞き馴染みのある声が聞こえてきた。
「ベルギーちゃん!どうしたの?」
声の主の方に振り向くと、
綺麗な顔立ちで私より少し背が高く、
女子力も高そうな、
お姉さんの雰囲気をまとっている女性が、フランスパンを手に抱えながら立っていた。
ベルギー「あ!フランス姉さん!」
フランス姉さん、
彼女とは色々因縁もあるが、現代ではよくお世話になった人の1人であり、友達だ。
お兄ちゃんと並ぶほど、私はフランス姉さんに影響されてきた。
だから私はフランス姉さんを信用しているし、フランス姉さんといると落ち着くんだよね。
フランス姉さんの話は面白いから、何かあったときはフランス姉さんの家に行って、励ましてもらうのが日課になっている。
最近はよくお茶会もしてるんだ。
いつもはフランス姉さんが誘ってくれるが、
今日は私からでも誘おうと、フランス姉さんに話しかけた。
ベルギー「実は………
フランス編に続く