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白杖がない。どうしよう。踏んだ?折れた?知らないわよ。目が見える人にとってはただの棒だと思うだろうけど私にとっては大切なもの。だけど私は鶴蝶さんには怒らないことにした。さっきから思うのだがこの人はいい人だ。私は目が見えないから中身で判断するしかない。その結果この人はいい人だとわかった。私は最後に御礼をしてその場から立ち去ろうとした。

その時だ。

『美奈は外の景色とか見たいと思わないのか?』

叶わない夢なんて私は見ない。

『別に…』

そういえば気になったことすらなかったな。外の世界を一回でいいから見たくなった。そしたら

『じゃあ手術でもするか?』

え?何を言っているの?手術なんて失敗したら悪化するかもだし、後なんて残ったら嫌だ。そう思ったが 『あとも残らず綺麗になるぞ。』

『俺は何回か目の治療はしている。失敗しないはずだ』

お願いしようと思ったけどやめておく。それにしてもこの人、お人好し過ぎない?言葉の使い方あってるか分からないけど、私はその人に意識し始めているのがわかった。

え、私こんな簡単に人を好きになるタイプだっけ?

呑気にそんなことを考えていると唇に暖かいものが当たる。

『暖かいだろ?』

え、ファーストキス、? そう思いつつ触ると、溶けかけのチョコレートらしきものがあった。

『2/14。渡す宛ができて良かった』 

目が不自由な私は恋をした

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