コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
「あー頭痛い」
「二日酔いかな」
ピコンッ
「んぁ?」
『愛ちゃん来週の土曜日暇?』
「うわ、めんどくさ」
『まだ分かりません』
『そっかー、でもできれば空けておいて欲しいな、一緒に遊びに行きたい』
『決定事項なのですか?』
『うんそう!』
土曜日
「お待たせしました」
「あっ愛ちゃん待ってたよ!」
(普通待ってたよなんか言わないでしょ…)
「それじゃあ行こっかー」
「何処に行くんですか?」
「んー?美術館」
(え?まじかよ)
「へー、蓮さんそういう芸術的なの好きなんですか?」
「いーや別に」
(意味わかんない)
「え?ならなんで」
「愛ちゃん好きそうだったからさ〜」
「私そんなイメージあるんですか?」
「うん、」
(なんなのこの人)
(顔は颯太に似てるけど性格は真逆だなぁ)
※
「颯太!お待たせ」
「全然待ってないよー!今来たところ、行こっか!」
まだ付き合っていない頃2人で遊びに行こうと颯太が誘ってくれた。
その日ははじめて2人きりで過ごす日で私も念入りに準備した。
「ここは?」
「美術館だよ!」
「美術館?」
「俺好きなんだよね〜」
「そうなんだ!どういうところが好きなの?」
「やっぱり芸術みたいなのが分かったりするの?」
「違うよ!俺が好きなのはこれこれ!」
「ん?なにこれ?」
「へへへーここ見ながら遊べるんだぞ!笑」
「何それ〜笑可愛い」
彼のそんな無邪気なところが大好きだった。
その日の帰り浜辺で私は颯太に告白された。
「愛、俺さ実はずっと前から好きで、その良ければ付き合ってください」
「え…もちろん、」
「やったぁぁあ!」
「愛ちゃーん?」
「…!す、すいません」
「眠くなっちゃうよね、わかる」
「あはは…」
(眠くなること分かるなら最初から連れてこないでよ、ほんと最悪だよ…)