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コメント
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私は魔法の言葉を知っている。
それは｢大丈夫｣という言葉だ。
この言葉に私は何度も助けられた。
不安で潰れそうになった時。
自分で大丈夫。大丈夫。と呟く。
そうすると気持ちが楽になっていった。
何か無理なお願いをされた時。
大丈夫と笑顔で答える。
みんなから感謝された。
泣いているあの子に大丈夫？と声を掛けた。
すると、私は優しい人になれた。
あぁ、なんて素敵な言葉なのだろう。
それから私は大丈夫を沢山使った。
すると段々それしか言えなくなっていた。
どんなに辛くても苦しくても、
大丈夫と自分の気持ちを押し殺していった。
もう自分の気持ちもわからくなっていっていき
寝る時間もなくなった。
都合のいい人間になった。
泣いている子に声をかけた。
みんな悩みはちっぽけでどうでもいいものばかり
溜まっていくのはストレスだった。
｢もしかして、大丈夫って魔法の言葉じゃなくて ｣
｢呪いの言葉？｣
｢大丈夫の魔法。｣
作・ぺろ
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