このお話は前話と繋がってるので、前話から読むのをおすすめします!
注意事項などは前回の一番上を見ていただけると嬉しいです!✨️
かるーくあらすじです⤵︎ ︎
一人で家に居る時に急に体調が悪くなってしまった湊。目眩で嘔吐してしまったのをきっかけに恋人の零音を呼び、看病をしてもらうことになるも…?
零音side
湊の嘔吐物を処理してから、ガーグルベースを持って湊のいる部屋に向かう。
そっと部屋のドアを開けると、案外湊はぐっすりで安心した。
「……ん、」
小さく声を上げながら、瞼をぴくぴく動かす湊。…可愛い。
「あ、起こした?ごめんな。」
「だいじょぶ、こっちこそごめん…」
「ほんとなーんも気にしてないよ。頼っていいからな?」
「んふ、ありがと…」
ふわふわした笑顔を浮かべる湊は、本当に天使みたいだった。
「まだ気持ち悪い?」
「ん、すごいむかむかしてる…」
「そっか、早く治るといいけど… とりあえずこれ置いとくな?」
「うん、」
俺は湊の枕元にガーグルベースを置いた。置くと余計気持ち悪くなることもあるだろうけど、一応。
「とんとん、して…」
とろんとした目でそうせがまれる。断るなんて、もちろん選択肢にはない。
「いーよ。」
俺は湊の背中を撫でるように叩く。
「きもちい、」
「ふは笑、ありがと。寝てもいいけど…」
「起きてたいけど寝たい、」
「どっちだよ笑、寝てな?」
「じゃあ好きなときにねる、」
湊はいかにも眠そうなのに、起きてようとする。毎回だから慣れたけど笑
「ん、そーして。」
ーしばらくして
湊が寝てから大体1時間後のこと。
「ぅ゛、」
湊は小さくうめき声を上げて、勢いよく起き上がった。
「これ?」
俺が差し出したガーグルベースをさっと受け取ると、自分の口元に引き寄せる。まだ気持ち悪かったか、と 俺はそっと湊の背中をさすった。
「っえ゛、ぅあ…ッ、」
「苦しいよな、」
湊の口から出てくるのは唾液だけで、いくら吐こうとしても胃のものが出てこない。
「はけな、ッ…」
喉に指を突っ込む、なんてことも脳裏に浮かんだけど無理はさせたくなくて。
「んー…これ全部じゃなくていいからぐって飲んで?」
湊は俺から水を受け取って、一気飲みした。
「、っ…!!!」
「いいよ、全部吐いて。」
「ぅぶ…っ、お゛ぇええっ…」
出てくるのはほぼ水でも、少しは楽になったはず。
「大丈夫大丈夫。」
「かはッ、ごめ…っ、」
「謝んないでいいよ、頑張ったな。」
「っれおん、く…」
「ん?」
「今日、めいわくかけてばっか…」
「迷惑じゃねーよ、俺も来たくて来たからな?」
俺がそう言った途端、湊は俺に抱きついてきた。
「っう゛ー…」
「みな…って、泣いてんの、!?
だいじょーぶ、ほんと大丈夫だから。な?」
「ねぇ…やさし…っ、」
「そんなことねぇよ笑、とりあえず今日は寝てな?」
「零音くん、と…はなしたい、」
「んー、じゃあ話す?」
「はなす…!」
あまり無理はさせたくなかったけど、湊のうるうるした目に負けてしまった。
「湊はなんかそういうのねーの?笑…」
俺が話を振っても、返事が返ってこない。おかしいと思って湊の方を見ると、寝息を立てて寝ている。話してる途中で寝るとか、可愛いな…
「だいすき、」
「っっ、!?」
寝言だ。こんな罪な寝言があっていいのだろうか。その後も俺は湊を見つめていた。
_𝐹𝑖𝑛.
2話続いたこのお話なんですが、読んで下さりありがとうございました!
また次回も頑張ります(ง ・֊・)ง´-
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