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( はいどーもみなさん!
相変わらずのぬっしーです☺️
前回よくわからないとこで終わりましたが…
今回は前回登場したぶるーく…… 赤木 瑠樹《アカギ ルキ》君
の、深掘りをしていきますよ〜! )
_[夏]6日目,その3
ねぇ、るきくん
僕ら、ずっと一緒にいようね!!
僕のたった1人の幼馴染だった彼がいつも言っていた言葉。
僕らはお互いの幼い心に空いた穴を埋め合う存在だった。
生まれてすぐ、父親に捨てられた幼馴染と
生まれてからずっと、クズな父親に傷つけられた僕は
お互いの足りないところを持っていたし
お互いを支え合っていた。
いつだって一緒にいた。
母親の仕事が忙しい幼馴染の家に幼馴染のお婆ちゃんと幼馴染、僕の3人で大体ずっといた記憶がたくさんある。
僕は生まれつきそれなりに力が強く、彼の母親や自分の母さんから幼くして信頼されてたみたい。
けれどふわふわしててよく寝ているから生活習慣が心配だと言われた覚えもある。
そして、何より…
僕は、明るく常ににこにこしている生活習慣など時間に関してはしっかりしている幼馴染が唯一弱いところを、素の自分を見せれる相手だったらしい。
…そんな幼馴染の名前は
中村 水樹《ナカムラ ミズキ》
という。
沢山の友達から『なかむ』と呼ばれている子だった。
…僕は物心ついた時からみーくんとかみずきって呼んでいたからあれだったけど……。
僕はみずきのことを
“双子” の弟のように可愛がった。
目が大きくて、可愛らしくて、まつ毛も長くて、甘いもの大好きな…良くも悪くも女の子みたい…いや、そこらの女子よりも可愛いと言わざるおえないほど、 美少年だったみずきと比べれば、
僕はきっと双子なんて言えないけれど
本当にそれくらい…大事な子だったのを今でも覚えてる。
もちろん、嫉妬だってした。
みずきはすごいからきっと友達が沢山なんだろうな…とか
本当に物語とかでよくある双子の嫉妬みたいな嫉妬。
良くも悪くも僕らは2人で一つみたいなものだったとおもう。
ずっと一緒にいた。
ずっと一緒にいることを互いに望んでいた
信じていた。
…小5のあの日、
あの調査が行われるまでは
あんな事件がおきるまでは。
__
モブ_あ!!Ω!!近寄んなΩ!!
📕_ !?ひろと!!!何してんだよ!!
教室にみずきが初めての第ニ性調査の結果が書いてある封筒を忘れた為、一緒に取りに行った時、ひろとが…
🐼_ おめ…が??それ…俺の、、
モブ_ うるせぇ!みずきはΩなんだ
これに書いてあった!!
📕_ は…?お前!、 ふざけんな!!
ひろとが、その封筒を破り結果を揶揄ったあの事件。ひたすら苦しそうで絶望した幼いみずきの表情、今にも泣き出しそうな彼を見た僕は、感情のまま…そんなことをしたひろとに、
殴りかかった。
モブ_ うわっ!!るきが怒った!!
📕_ ッッ 謝れ!!クソ野郎!!
1発目は避けられた。けれどすぐさまもう一度殴りかかった
モブ_ う”ぁ!?いってぇなお前‼︎
📕_ うるさい!!みずきに謝れ!
命中した、絶対に許さない。みずきを苦しめたことを絶対に許さない。その一心で幼い頃の僕は殴る。
モブ_ は、はぁ”!!?
📕_ 謝るくらいしろよ!!!それがどんだけ辛いことか、みずきをこれから苦しめるかわかってんのか!!!!
📕_ 何もわからねぇーなら…こんな無責任なことすんじゃねぇーよ!!!
先生がとめにきた。けれども止まれなかった。いざってとき先生なんかは当てにならない。僕らを誰も止めれやしなかった。ひろともずっと殴ってくる。だから僕も…感情に任せて先生のことなんて空気のように殴り続けた。
これが…あんなことになるなんて知りもせず。
📕_ ……みーくん、どうしてみーくんが泣いてるの?、僕…これくらい…、
次の日、病院の一室で丁寧に手当てされた僕は入院していた。今までお父さんにつけられた傷も悪化し、気付かないうちに頭も強く打ってしまってもいたらしい。そこに真っ先にお見舞いに来たのは両親ではなく、みずきだった。
お母さんはその日遠くの県に仕事で長期出張に行っていたし、お父さんは…勿論くるはずもなかった。
🐼_ ひっ…ぐ、るきくんッ…強がっちゃだめ…、痛いでしょッ…?(泣)
📕_ ……大丈夫だよ!これは…みーくんを守った印でしょ?だから…大切な痛いなのっ(涙目)
来てくれたみずきは大きな目から沢山涙を流した。お医者さんによると泣きそうな顔しながらも頑張って僕のお見舞いにきたと伝えたらしい。先生からももしかしたら来るかもしれないと伝えてあったらしい。
身体中勿論痛かった。けれど…頑張ってきてくれたみずきに更に心配かけるわけには行かない。そう思って強がった。
🐼_ ぅ”、るきくん…ッ(ぎゅっ)
📕_ …、、ほんとに大丈夫だよ…、
心配かけてごめんね、みーくん(ぎゅ)
心の底から苦しかった。申し訳なかった。ここまでみずきを悲しませてるのがどうしようもなく苦しかった覚えがある。
それから毎日、僕が退院するまでみずきは欠かさずお見舞いに来てくれた。そして一生懸命学校で習ったことを教えてくれた。ひろとも入院することになったみたいで、いじめられることはなかったみたい。けれど……、、Ωという性別をバラされたからこそ一部の人からは揶揄われたみたい。仲間はずれにだってされたのも知った。
たまに泣きながらくることだってあった。ノートにはいくつか破ったようなページがあったこともある。
…早く退院しないと、側に僕がずっといれるようにしないと……
本当にどこかにみずきが消えていきそうで、不安な毎日だった。
中学生になるとみずきが僕のことを避けるようになった。
理由はなんとなくわかっていた。
きっと…みずきのことだから自分と一緒にいると僕が悪く言われてしまうと気にしてしまったんだろう。
中学3年生の時、両親が離婚した。
そして僕はお母さんの方に引き取られ、この高校がある街へと引っ越した。
大した距離ではないのに…母さんがなるべく離れようとしたらしい。
同時に中学も変わった。
中学3年生なんて…受験の準備を進めていたのに急に環境を変えられ、苦労したのを覚えてる。
けれど、その中学できんさんと出会い、言ってしまえば一目惚れのように、なにか心の底からの運命を感じて
高校1年生の夏……、、
___ [夏]6日目,その3 🔚