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類司 ロゼハミ(2)


遅くなってしまい申し訳ありません……!!

(2)からは類くん(ロゼ)視点です!


このロゼくんはロゼ王のロゼじゃないです(?)


ブラウ・ロゼ・タキシード×ハミングバードの衣装派生となっております。


※オークション

※なんでも許せる人向け

※公式の神代はこんなこと言わないし考えない

※類司要素あり(類→→→司)



大丈夫な方はどうぞ↓


本編すたーーと





あぁ、本当にくだらない。

次々に流れてくる訳のわからない商品に、ありえない程の価値を付け、それを己のものにする。

何度かこのオークションに来ているが、何回来ても思う。ここは酷い場所だ。これ以上ここにいても時間の無駄だ、そう思い、いつもの様に席を立とうとした。

___その瞬間。オークションの司会者の声が、マイクを通して会場全体に響いた。



「さぁ!!最後は本日の大目玉商品!こちらはかの希少種族のハミングバード!そしてその中でも特に希少とされている、オスのハミングバードでございます!!人で例えるのであれば、年は17から18程でしょう!!毛先にかけてピンク色に染まるこの金色の髪!中性的で幼さが残る顔!傷一つとない白く美しい肌!!トパーズのようにキラキラと光る瞳!!檻に囚われているこの状態でお見せすることはできませんが、この大きく広げられた翼で空を飛び回る姿は、正に地上に舞い降りた天使のよう!!このハミングバード、奴隷にして働かせるもよし!!躾をし、己の色に染め上げるもよし!!解体して売り捌くもよし!!全てはあなた方の思うまま!!さぁ!!こちらの商品、1000万からスタートです!!」



司会者がマイクを下ろし、落札額の発言を開始させる声を上げると、会場がほんの一瞬の間に声で溢れた。そういう僕も、周りと同じように叫びたい気持ちが山々なのだが。

僕が今座っている、財力のある家系の者のみが座ることができる、VIP席についている、商品をしっかり見るためのモニターに、彼が映った。

スポットライトに照らされて輝く、白く立派な羽を広げている。司会者の紹介の通り、それはまるで地上に舞い降りた天使の様だった。

綺麗だ、と、言葉がポロリと溢れ落ちた。

そんな美しさを纏っているけれど、彼をよく見ると、諦めからなのか、とても悲しそうに、力無く笑う姿が、そこにあった。

彼が笑った顔が見たい、彼の笑い声が聞きたい、彼を笑わせてあげたい、彼と一緒に過ごしたい。

彼を、僕のものにしたい。


ドクン、ドクン。自分の心臓の音で、周りの騒がしさが掻き消される。身体中に流れる血液が、沸騰しているのかと思うほど熱い。未だかつて、こんな感情に呑み込まれたことがあっただろうか。


「2000万だ!!」


「3000万!!」


「3500万!!」


「4600万!!!!」


次々と彼の価値を叫ぶ声が耳に入る。こいつらは本当に彼を手に入れようとしているのだろうか。あまりにも彼に付ける価値が低過ぎる。そもそも、あんなに可憐で美しい彼に、価値をつけること自体が間違っているのだ。ハミンバードという希少種族に、僕たち人間が価値を付ける、その行為が。


だが、たった数億という紙切れで、彼を手に入れることができるのなら。


「5300万!!」


「5500万!!!!」


思考を巡らせている間にも、彼の価値が叫ばれていく。

モニターで彼の姿をもう一度見てみると、先程まで大きく広げられていた翼を背中にしまい、檻に身体を預け、静かに目を瞑る彼の姿が。そんな彼の表情からは、悲しそうに、力無く浮かべていた諦めの笑顔は消えていた。幸せな夢を見ているのだろうか。ふわりと、優しい笑顔を浮かべながら寝息を立てる彼を見て、自然と頬が緩む。


「6000万!!」


「6200万!!!」


「6600万!!」


下級の貴族達は彼のその様子に気付いていないのだろう。先程よりも声を張り上げ価値を叫ぶ。そんなにうるさくしたら彼が起きてしまうではないか。ここにいる誰もが、己の薄汚い欲のために彼を落札しようとしているのだと、つくづく思う。自分も人のことを言える立場じゃないけれど。

せめて夢の中では、幸せでいて欲しい。幸せな夢を、こんな汚らわしい声で消し去りたくない。もし彼が目覚めてしまったら?幸せな夢からこんな辛い現実に逆戻り、そんな悲しい事があって良いのだろうか。あまり大きな音は出したくなかったが、会場を沈めるためなら仕方がない。僕は、VIP席にのみ付けられた発言用のボタンを押した。


ピコーン、ピコーン、ピコーン。


会場全体に音が響く。僕が押したボタンの音を境に、会場から一気に先程までの騒がしさが消えた。


「これはっ…かっ、カミシロ様……!!いやこれはなんとも珍しい…。それでは、落札額をお願いします…。現在の最高額は7200万円でございます…!」


司会者の目が輝く。それもそのはず、冒頭でも言っていたように、僕はこのオークション自体をくだらないものだと思っていた、彼に出会うまでは。

僕は上級貴族で、財力もそれなりにはある。…にも関わらず、今までのオークションでは、発言用のボタンを押すことなく、席を立ち会場を後にしてきた。そんな僕がボタンを押したとなれば、司会者から“珍しい”という言葉が出るのは当然のことだろう。そんな司会者の顔は、欲に塗れ、醜く、汚らわしいものだった。

マイクを通してるんだからそんなに大きな声を出さなくていいのに。もし彼が目覚めてしまったらどう責任を取るつもりなんだ。言いたいことは山ほどあったけど、まずは彼を手に入れる事が優先かな。


僕は胸元のマイクに向かって告げた。



「3億出すよ。……対抗は居るかい?」




はああああああ、やっとここまで書けた……。

派生って思ってるより書くの大変なんだ、でも好きだから書きたいし…ううううう〜……。


ロゼくんの説明とかはまた次回かな、書く気力がもう皆無…。



一目惚れとオークションを書きたいと思ってたから2つとも一緒に書けて満足!



ここまで読んでくれてありがとうございました!



次回→♡300

類司🎈🌟 まとめ

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1,372

コメント

7

ユーザー

神作品をありがとうございます 続きが見たいです!

ユーザー

( ´ཫ` ) 凄い好きです…!マジで好きです…!本当に好きでs((何回言うねん

ユーザー

♡が……早いなぁ…。嬉しいけど……早いなぁ……。 ここから先まだ全く書けてないんだよなぁ……。 もうしばらくお待ちください………。 ♡してくれる方大好きです………!

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