「お疲れ様です。」
学校が終わり、神覚者達に挨拶をして入る。
レイン・エイムズは書類を取りに魔法局に寄ったようだ。
「おぉレイン!書類か?」
そう声をかけたのはライオ・グランツ。その質問に答えるように、レインは「はい」と短く返事をする。
「そういえばだなレイン、オーターがレインの事呼んでたぞ」
「…オーターさんが?」
「あぁ、何やら話したいことがあるようでな?」
「…はぁ、わかりました」
あまり気は乗らないが、一応の上司であるため呼び出しには答えるようだ。
レインは書類をまとめ、オーターのいる部屋へと向かった。
「失礼します」
「あぁ、」
短い返事を聞いたレインは、少しムッとしながらも顔に出さずオーターの執務室に入る。
お互い顔を見合い、少しのあいだ沈黙が走った。
オーターもレインも喋らない、先に口を開いたのはレインだった。
「…ご要件は?」
短く聞く。それを聞いたオーターは小さく言った。
「…私の名前、呼び捨てで読んでみてくれないか」
「……はぁ、?」
思わず素っ頓狂な声が出た。
出るのは仕方ない。なんせ言われると思っていたことと180°違う質問が飛んできたのだ、というか質問なのかどうかも分からないが、。
何故俺がオーターさんのことを呼び捨てで呼ばなきゃ行けないのか…その考えが筒抜けだったのか、オーターは口を開く。
「私の居ないところで呼び捨てで呼んでいるんだろう、だから呼んで見てほしいと思っただけだ。」
「…」
バレている、いやまぁバレても何の心配もないんだが、一応上司なのでさすがに呼び捨てではよべない、としっかりとした理由を考え伝えてみる。すると、
「私の居ないところで呼び捨てで呼んでいるのだから、変わらないだろう」
…正論、確かにその通りだと思うレイン。
だが、改めて本人の前で言うのは気が引ける…と思うのだが、オーターからの圧が凄いため、レインは1度深呼吸をし顔をふいっと背けて、
「…オーター、」
と、名前を呼んでみた。
するとオーターは何も言わずただ立ち上がり、レインに近づいていく。
ただでさえ小っ恥ずかしいのに近づかれたら何か、何か良くない。
それなのに、何を考えているのか分からないオーターはどんどん近づいて、数秒後には壁に追い込まれていた。それでもどんどん近づいて、オーターがレインの耳元で、
「レイン」
と言った。
「〜っ、」
驚いたレインはオーターを押しのけ執務室から飛び出して行く。
カツカツと廊下をはや歩きして、魔法局から早く出ようと試みる。
早く鼓動する心臓を誤魔化すように、レインはパルチザンサーフでイーストンに戻って行った。
[END]
コメント
9件
あ、神でした…。オタレイ最高…。 お墓…お墓作ってきますね☆はぁぁぁぁぁもう最高でしたッ!なんか顔背けてたし!レインが!あと単刀直入に言うオーターさんもかわいい!なんも前置きなかった!可愛すぎるぅぅぁぁありがとうございました…。生きてて良かったぁ…
つづきあったら見たいのでつづき書いてください!
神!ありがとう!(´▽`)美味しい!